2018/7/10

Peter Asher & Albert Lee@Cotton Club  ロック

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アルバート・リーがコットンクラブに出演するのは、2013年以来今回で4回目。すっかり定番と化していますが、前回クリス・ファーロウをゲストに迎えたのに続き、今回は元ピーター&ゴードンのピーター・アッシャーとのデュオという形の公演。少しずつ趣向を変え、回を重ねても飽きさせない工夫をしてきています。

クリス・ファーロウとの前回の公演は、何曲かでクリスが加わり彼の持ち歌を披露したものの、全体としては、過去のアルバートの単独ライヴでの曲目を踏襲した内容でした。しかし今回は、エレキのバンドだった過去3回とは異なりオール・アコースティック。バンドもなくピーターとアルバートの完全なデュオで聴かせました。となるとやる曲も全く異なり、前回の公演と被っていたのは、"That’s All Right”と"Mr. Highwayman”の2曲くらいでした。アルバートの看板曲”Country Boy”もこのような設定では出ず、2人のハーモニーで聴かせるポップスの世界でした。

曲目以上にこの公演が特徴的だったのは語りの多さ。曲ごとに、歌う前に歌にちなんだエピソードをピーター中心に語る語る!その語りの長さは、演奏している時間より語っている時間の方が長かったのでは、と思えるほど。両者のエヴァリー・ブラザーズとの思い出に始まり、ピーターがジェイムズ・テイラーのマネージャーをやっていた頃、ジェイムズにキャロル・キングを合わせた際のことや、LAのトルバドゥールで彼らがプレイしたときのこと、リンダ・ロンシュタットのこと、などなど。当事者の口から語られるエピソードだけに、そのままインタヴュー記事にしたいくらい面白かったです。誰か記事にしないのでしょうか。

ライヴというよりはラジオ番組のゲストしてインタビューを受けて生演奏もする、といった感じ。しかしあれだけの語りを日本公演で通訳なしでやるっていうのも無茶といえば無茶です。でも、通訳を入れたら、演奏曲が更に少なくなるだろうというジレンマもw。

ライヴはエヴァリー・ブラザーズの"Bye Bye Love”からスタート。語りはピーターがメインでしたが、ヴォーカルは主にアルバートがリードを取り進行しました。ピーター曰く、自分はハーモニーをやることが多く、リードシンガーだと考えたことがあまりなかったそう。

アンコール前は、ピーター&ゴードン2連発で締めましたが、彼らの一番有名な曲”World Without Love”をレコーディングすることになった際のエピソードも語られました。この曲はポール・マッカートニーが書いたものでしたが、当時ポールはピーターの妹(ジェーン)と付き合っていて、ピーターが住む実家の最上階に住んでいたんだそうです。そのときにポールから聞かされてこの曲の存在を知り、是非やらせてくれと頼み込んだのとのこと。ポールは「ビートルズでやろうと書いたんだけど、ジョンが気に入らなくてボツになった」と曲を譲ることを快諾。それがピーター&ゴードンで大ヒットとなったというわけです。

まだまだ、興味深い話はあったのですが、あまり細かくは覚えていないし、きりがないのでここではこの辺にしておきます。2人ともユーモアたっぷりにいろんな話をするので、和やかな雰囲気で進行しました。”Handyman”では、客を左右で二声に分けてコーラスをやらせる無茶ぶりも。

オープニングもエヴァリー・ブラザーズならば、アンコールのラストも彼らの"Let It Be Me”でしっとりと締めました。派手さはないものの、非常にいいライヴでした。

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Peter Asher & Albert Lee
Thursday, June 28, 2018
21:01-22:11 (22:05- encore)

1. Bye Bye Love (Everly Brothers)
2. Crying In The Rain (Everly Brothers)
3. Handyman (Jimmy Jones)
4. A Girl Like You (Cliff Richard)
5. That’s All Right (Arthur Crudup)
6. Sweet Little Lisa
7. Mr. Highwayman (Jimmy Webb)
8. I Go To Pieces (Peter & Gordon)
9. World Without Love (Peter & Gordon)
-encore-
10. Lady Godiva (Peter & Gordon)
11. Let It Be Me (Everly Brothers)

【Personnel】
Peter Asher - acoustic guitar, bass, banjolele, vocals
Albert Lee - acoustic guitar, piano, vocals

【公演日程】
東京コットンブラブ
2018. 6.27.wed - 6.29.fri
[1st.show] open 5:00pm / start 6:30pm
[2nd.show] open 8:00pm / start 9:00pm
http://www.cottonclubjapan.co.jp/jp/sp/artists/peter-asher-albert-lee/

【過去の公演レポート】
2016年(with Chris Farlowe)
http://black.ap.teacup.com/sumori/1702.html

2014年 (単独)
http://black.ap.teacup.com/sumori/1538.html

2013年 (単独)
http://black.ap.teacup.com/sumori/1315.html
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2018/8/15  9:52

投稿者:礼品

This must be a lovely concert.

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