• 第一部

    01. Things ain't what they Used to be 〜 やっぱり肉を食おう

     オープニング・テーマの"Things..."から、何にいくかと思えば、おぉっといきなりアルバム未収録曲の(だがもうライブでは何度も演ってる)"肉"に突入!牛も豚も羊も山羊も熊も鹿も兎も鯨も猪も、とにかく肉ならなんでも喰っちまおう!O157もなんのその!そんなものはとりあえず喰ってから医者行きゃいいんだ!とにかく肉喰って精をつけよう!という、グリーンピースや動物愛護団体に聴かせたら卒倒しそうなナンバー。吾妻さん、もしこれを読んでたら、是非、一刻も早くこの曲をレコーディングしてですね、んでもって広告代理店の若手かなんか騙くらかして全日本食肉連合協議会とかのCMソングか何かにうまいことタイアップ取りつけて、ドカーンと一山当てちゃいましょう!!

     ところで吾妻氏、楽屋や近所の"いもねぇちゃん"という飲み屋で相当飲んできたようで(MCで「この後もさっき飲んでた"いもねぇちゃん"で打ち上げをやるので、席が無くなると困るから皆さんは来ないように。(客席を指さして)そこのキミ達、きみたちだろうさっき"いもねぇちゃん"にいたのは!特にキミ達は絶対来ないように。」などと言って笑いを取っていた)結構酔っ払っているようで何気ない一挙手一動足やメンバーとの会話すら、即客席の笑いに繋がっていく。よぉしいいぞいいぞその調子だぁもっと飲めもっと酔え!ライブで酔っ払ってロクにプレイできないヤツにはおまえら高い金取ってそれでもプロかぁバッカモォ〜んっ!と一喝したやりたいほど腹が立つのがフツーだが、憂歌団の木村と吾妻氏だけは別。とにかくガンガン飲んでブチかましたれやぁ!というキモチが魂の底からこみ上げてくる。ホーンのメンバー(みな会社員とかのカタギの職業に就いているらしく、バンド自体も特定の事務所に所属しているわけではないので、"日本唯一のジャンプ・ブルース・バンド"と言われCD3枚も出している割には、実体は限りなくアマチュア・バンドに近いらしい。ま、今のニッポンでジャンプだけ演ってて喰ってけるわけがないので、当たり前といえばそれまでか)は久々のライブのようで序盤多少堅さが感じられたが、後になってそれもすこしづつこなれてきて、いつものペースになってくる。

    02. Come on let's Boogie

     83年発表のファースト・アルバムに収録。ノリノリのブギー・ナンバー。ドラムの岡地氏(ちなみにご存じの方はご存じかと思いますが、この方こそ、昨年の夏に解散したBO GUMBOSのメンバーを兼任なされていた御方で御座います)が、エンディングでここぞとばかりにいきなり爆裂して雷鳴の如くドカシャカ叩きまくる。あまりに激しくキックしたために、バスドラムのペダルのチェーンが外れてしまう程。吾妻氏がそのドラムを見て曰く「いやぁ、しかし岡地のドラムは青いなァ....あ、いや、セットが(注:シェルが青い)、だけどね。(^^;)」

    03. 刈り上げママ

     またもやアルバム未収録曲。とはいっても、曲を作った時は、やれテクノだDCブランドだと女性の刈り上げが流行っていた時代だったのだが、レコーディングしようと思っているうちに時代は流れ流れて、巷には刈り上げの女性もすっかり消えて失せてしまった御時世となり、結局レコーディングの機会を逸してしまって今に至ったという、いわくつきの曲(^^;) レコーディングはしていないものの、この曲も毎回もう何年もライブで演り続けているので、聴衆にはすっかりお馴染みの曲である。ちなみに、吾妻氏は常盤貴子のような髪型がお好みのようで、鈴木蘭々のような髪型がとても嫌いだそうな。

    04. I need you so

     88年発表のセカンド・アルバムに収録されている、アイボリー・ジョー・ハンターという昔のヒトの曲。コテコテの甘口バラードで、MCなど終始笑いっぱなし状態の、"明るく楽しく古く"がモットーのバンドではあるが、こういったジャジーな甘口の曲を織り混ぜることで会場のムードをさらにしっとり盛り上げてくれる。しかも吾妻氏が無骨かつ意味不明超絶不可解魔可不思議な指弾き奏法でギブソンのセミアコ・ギターから発する、クラレンス・ゲイトマウス・いかりや長介・ブラウンや、故アルバート・輝け!全米怖い顔選手権堂々3位入賞・コリンズ直系の、バキバキベチベチガギグゲゴガジベリビンバビピンパユッケユッケコチュジャンキムチキムチカルビプルコギーっ!という韓国風米南部ガ行系ブルース・ギターサウンドのソロも、こういったタイプのスローな曲では適度に抑制を効かせ、しかも要所要所に、ジャズ系で多用される一発鳴らすだけで思わずトロンとしてしまうようなオイシイコードをうまく散りばめてきて、そこにシルキーなサックスが絡めるという攻撃に出てくるため、それがまた不器用なオトコのセンチメンタリズムをうまく醸し出しているようで、聴いててなんともキモチよろしいのである、などと書くとチとホメ過ぎか (^_^;) やっぱりぃ、それってぇ、タダの"トホホチックなおじさん達のお笑い系バンド"じゃないわよねーって感じーでチョベリグぅ〜、みたいな〜!なというフトドキなこと書いておいてとりあえずオチとしておこう。

     そういえば今思い出したが、ライブの前に"バンドやろうぜ!"という雑誌のインタビューがあったそうで(雑誌名告げた瞬間、会場中大爆笑の渦となった)「本日のライブにはギターを何本お持ちですか?」との意外な問いに、「イっ、一本です」と素直に答えてしまって、あれは自分でも結構情けなかったなぁ、とMCで話していたっけ。

    05. 小学校のあの娘

     おっとコイツぁ今回初めて聴いた新曲だぁ!小学校の時に好きだった女の子と、最近某所でばったり出逢ってしまい、その彼女のあまりの変わりように衝撃を受けて、思わず作ってしまったという曲。小学校にちなんで、"オクラホマ・ミキサー"等のフォークダンスなどでよく使われる曲がいくつか曲中に織り混ぜられているのが面白い。

    06. コネが無きゃ

     「巨人が優勝したのも、貴乃花が優勝したのも、神田うのみたいなバカがタレントでいられるのも、やたら歌がド下手なDOSとかいうグループが歌手やってるのも、みぃんなコネがあるからなのでぇーすっ!」という、おいおいオッサンあんた仮にも本業(副業?)は日本テレビの音声さんやろぉが、んなこと大声で言うたら仕事ホされてまうでぇ(^^;) とマジに心配したくなるようなことを曲間で思いっきり堂々と叫んでしまうという凄い曲。吾妻氏、ここんとこ仕事忙し過ぎて何かストレスでも溜まってんでしょうか...

    # ちなみにこの"DOS"ネタは後でも頻繁に使っていたが、何かあったんだろうか?(^^;)

    07. Go, Go, Go

     セカンド収録の曲。「Go! Go!五反田へ! Go! Go!護国寺へ!」と、"ご"が頭につく地名や食べ物等の言葉を羅列して、要するに今からあの街の飲み屋に行こうGo Go!んでもってしこたまガンガン飲んじゃおう!Go Go Go!というお気楽かつおポンチな内容。吾妻氏とセカンド・アルトサックス氏が4ビートのリズムで軽快にスウィングしながらデュエットするこの曲、ライブで聴いたのは、今回が初めてかもしれない。

    08. Let you hair down

     ファーストに収録されているミディアム・テンポの4ビート・ナンバー。割とライブでは頻繁に取り上げられている定番曲。吾妻氏は見かけはかつてビートたけしが深夜のテレビ番組"北野ファンクラブ"でアンドロメダと評したほどの落ち武者状態のオヤジの姿をしているのだが(本人が読んだら怒るだろうなきっと....(--;)) こういう英語の曲をクールに唱う様はなかなかカッコいいな、と思ってしまう俺はやはりどこかヘンなのであろうか!?(^^;)でもあんな歌が歌えるのならば、きっとオネーチャンにはモテるに違いあるまい、最近オヤジ好きなオネーチャン俺の周りでもやたら激増してるしな......くやしいぞちくしょう......(--;) まぁいいか、俺もあと数週間で30歳だからそしたら立派なオヤジの仲間入りだしィ....(--;;)

    09. 俺の家は会社

     出たぁっ!某V社から発売されている最高傑作のサード "Stompin' & Bouncin'" VICL-189 税込定価\3,000 全国のCDショップにて好評発売中!(いやその、V社のAN嬢にセットリスト貰う時インターネットに書くと言ったら、ついでに宣伝しとけと念を押されたもんでココで営業行為は御法度であると知りながらついデキ心で....カンベンしてください刑事さんもうしませんから許してください女王様....)に収録されている、正真正銘のオリジナル・ジャンプ・ナンバー。今年に入ってからまだ5日しか休みを取っていないという、ピアノの早崎詩生氏の多忙な社畜の日々を吾妻氏が事実に基づいて切々と綴った、笑いのなかにもニッポンのサラリーマンの一抹の哀愁が漂う、まさにドーランの下に涙ありの喜劇人byポール牧ともいうべき内容。(んなわきゃぁないってば(^^;))

    休憩(15分)

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