デスク・トップ・ブルース 第1回




去年の暮れから、下北沢のライヴ・ハウス、CLUB251でクラブ・イヴェント”BUGDAJAPAZ!”とゆうのを知人のDJやミュージシャン達と始めたのだが、意外な盛況ぶりだ。

 よく行く青山のクラブとかは日によってジャンルが決まっていて、好きなジャンルの 日に行っても同じ様な曲ばかりかけるので2時間くらいで飽きてしまうのだが、このイヴェントはDJが好き勝手に選んだ曲をジャンルに関係なくかけまくるので統一感こそないが気合いの入ったパフォーマンスが聴ける。

 いままでレコード集めるだけでDJなんかやったことのなかった南沢は、かなりの気合いのいれようで、暮れのボーナスかなんかで、ターンテーブルとミキサーを買い込み、2月9日に第二回をやったときにはCDJ−50というDJ用のCDプレイヤーまで持ち込んで、どこで覚えたのかは知らないが、ループ機能を駆使した面白いワザを披露してくれた。

カメラマンの長谷川が俺に、今日は南沢がG−LOVEの新曲をかけるとゆうので聴いたら、なんか聞き覚えがあるどろどろのスライドと、これまた聞き覚えのあるファンク・グルーヴが妙に調和した ”G-love のループにジョン・リーのアルバム ”ALONE(SPECIALTY RECORDS #sps2125)” の中の ”BOOGIE CHILLEN#2”を丸ごと重ねた”とゆう南沢のトリック・プレイだった。 なかなかよくできてて、聴いてて全く違和感がないし、そのままループをはずしてG-LOVEの原曲に繋いだ時は、感動ものだった。

 ブルースの中でもブギの速いシャッフル・リズムはヒップ・ホップのブレイク・ビーツと同期させやすいことは解っていたが、ジョン・リーの小節を無視したソロのブギが、アシッド系のグルーヴの上で水を得た魚のようにうねりまくるその音は、ジョン・リー自身もバック・バンドをつけるよりブレイク・ビーツの方が、、、と思うだろうほどよくできている。

 これは面白い、と思った俺は最近ソウル漬けで暫くお蔵入りしていたブルースのレコードをひっぱり出してきて、ブレイク・ビーツにのっけてみることにした。

 さて、俺はDJはやらないので、CDJは持ってないから代わりにサンプラーをつかってループをつくることにしようとおもったが、俺のレコード・プレイヤーにはピッチ・コントローラーがないし、そのうえ肝心のサンプラーを友達の大倉に貸したままだった!。しようがないので、レコードだけかけて、使えそうなのを選んでおこうとさがしてみたが、なかなかいいネタはない。リズムの合いそうなのはやはりブギぐらいで、あとはジャイヴ、ジャンプはいけそうだがドラムとベースがすでに入っているので雰囲気を作りだすのがかなり難しそうだ。

細かい編集ができるサンプラーとシーケンサーがあればテンポを合わせるだけでなくピッチも変えてみたりしていろいろ工夫できると面白いかも。でもサンプラーのループは設定が細かすぎてただの遊びでループ作るだけにはつかいづらい。その点CDJは曲のキーを変えずに速度が変えられるので非常に便利だ。俺もほしくなってきた。 CDJとサンプラーを組み合わせて使うと合わせられる曲が大幅に増えるだろう。

第二回はサンプラーを取り戻し、DJ南沢とのブルース・サンプリング・ネタ会議からお送りします。 (廣田元太郎






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