FENTON ROBINSON, JAMES HARMAN /
CHICAGO BLUES JAM

(CANADA: CSI CSIDV 1009), 2005 [DVD]


  1. Fenton Robinson: Too Many Drivers
  2. Fenton Robinson: Uptempo Instrumental
  3. Fenton Robinson: Interview with Buzz Killman
  4. Fenton Robinson: Somebody Loan Me A Dime
  5. James Harman: Night Ridin’ Daddy
  6. James Harman: Only Lovin’ Man
  7. Fenton Robinson: I Feel So Bad
  8. Fenton Robinson: Country Girl
  9. James Harman: Three Way Party
  10. James Harman: Crazy By Degrees
  11. Fenton Robinson: Just A Little Bit
  12. Fenton Robinson: So Long
Modern Blues

Personnel:
Fenton Robinson - vocals, guitar
Ike Landers - drums
Wendell Ragsdale - bass
Leon Ragsdale, Jr. - keyboards
Luther Taylor - sax

Recorded at Buddy Guy's Legends. Chicago, Illinois circa 1993/1994
Running Time: 50 minutes(とパッケージ記載されているが、実際は44分程度)

シカゴのバディ・ガイズ・レジェンズでのライヴを収録したシリーズの1枚。エンドロールでバンド・メンバーやスタッフのクレジットはあるものの、曲目も収録日も掲載されておらず、非常にいい加減なDVDだ。(上記の曲目はリストがあったわけではなく、陶守が見た上でリストを作成した)しかし、動くフェントンが見られる映像は多くはないので、貴重だと思う。途中インタビューでフェントンが「日本に行ったのは4年前だったと思う」とコメントしているので、それが正確とすれば来日は1989年なので1993年の収録となる。

内容は、シカゴのラジオ・パーソナリティのバズ・キルマンが案内役となり、間にインタビュー、観客のコメントなども交えながらテレビ番組仕立てで進行する。(それとも、これって実際にテレビ番組として作られたものなのか?)この頃のフェントンはピークを過ぎてはいるが、演奏は悪くない。ただ、曲のつなぎが雑な個所や途中でフェイドアウトする個所があるのが残念。

ジェイムズ・ハーマンも同じレジェンズの演奏だが、フェントンとの共演はなく別の日の収録と見られる。ならば何故にカップリングなのか首をかしげたくなる。因みにハーマンの演目は4曲中3曲までが1994年のアルバム「Cards on the Table」からのもので、彼についてはこの年のライヴである可能性が高いように思う。フェントンの演奏も時期的にはそう離れてはいないのではないだろうか。やはり1993年か94年だろう。パッケージには「Original Year 1994」との記述があり、これがこのビデオが編集された年である可能性が高いように思う。

フェントンのインタビューは短いが、日本に熱烈なファンがいることや、ボズ・スキャッグスが"Somebody Loan Me A Dime"をカバーしたのにフェントンに作曲のクレジットをしなかったことについてのコメントなどもあり、興味深い。「結局ボズのカバーに関してロイヤルティはもらったのか?」との質問に対しては、「レコード会社は誰か他の人に支払ったと聞いたが、自分には支払われていない。この曲に関しては、ロイヤルティを支払ってくれたレコード会社はアリゲーターだけだ。」と答えている。この件についてボズと直接話したことはないそうだ。ただ、彼のバージョンについては「間違いなく素晴らしい」ともコメントしていて、「作曲者クレジットもなかったのは事実だが、時は流れていくし、もう過去のことだと思っている」とのこと。

フェントン・ファンへのお薦め度:










inserted by FC2 system