I HEAR SOME BLUES DOWNSTAIRS
(US: Alligator AL 4710), 1977


  1. I Hear Some Blues Downstairs
  2. Just A Little Bit
  3. West Side Baby
  4. I'm So Tired
  5. I Wish For You
  6. Tell Me What's The Reason
  7. Going West
  8. Killing Floor
  9. As The Years Go Passing By

I Hear Some Blues Downstairs


Produced by Fenton Robinson, Bruce Iglauer and Richard McLeese
Recorded at Curtom Studios, Chicago

Personnel:
Fenton Robinson - guitar & vocals
Steve Ditzell - rhythm guitar
Bill Heid - keyboards
Larry Exum - bass
Ashward Gates - drums
Bill Brimfield - trumpet
Earl Crossley - tenor sax
Bill McFarland - trombone




前作よりファンキーかつロック寄りな仕上がりに、ファンの評価が分かれる。個人的にはとても好きな1枚だ。ダウンビート誌は、「プログレッシヴ・ブルースマンの第一人者としてのロビンソンの地位を不動のものとした」とこのアルバムを絶賛している。
しっとりとしたブルースを得意とするフェントンに、"Killing Floor"、"Just A Little Bit"、"I Wish For You"などのファンキーなビートが合わない、という声も耳にしたことがあるが、僕はそうは思わない。これらの曲は、"Monday Morning..."のようにフェントンの魅力を台なしにするようなものではなく、曲調に勢いを持たせながらも、彼のクールな味わいを絶妙な具合に発揮させた逸作なのだ。。また、Tボーンの"Tell Me What's The Reason"は軽快なシャッフルで、Tボーン譲りのジャジーなギター・ワークも冴えている。
しっとりとした面だって、充分聴かせてくれる。スロー・ブルースの"West Side Baby"などはいい例だ。"As The Years Go Passing By"の再演は、オリジナル録音(Duke)とは雰囲気が変わり、マイナー調のスロー・テンポになっている。アルバート・キングを意識したのだろうが、これも実にクールだ。

フェントン・ファンへのお薦め度:




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