デルタ・ブルースの雄
Big Jack Johnson


ブルースにとって原点なるミシシッピーの地。サン・ハウス、ロバート・ジョンソンなどをはじめ多くの伝説のブルースマンを、世に輩出している。そして、今日のミシシッピーのブルースを語るとき、欠かせないのがこのビッグ・ジャック・ジョンソンだ。フランク・フロスト、サム・カーとともにジェリー・ロール・キングスとして活動したことでも知られる彼は、ミシシッピーのブルース・パワーを感じさせてくれるギタリストである。

Big Jack Johnson1940年生まれ。彼の世代の多くがシカゴなど北部の都市に流れる中、彼はミシシッピーに残り50年代後半には活動を開始する。但し、彼の名前が知れ渡るようになったのは、1979年にイアウィグより、ジェリー・ロール・キングスのアルバムがリリースされてからのこと。その後、1987年には"The Oil Man"でソロ・デビューも果し、1992年には映画「Deep Blues」のサントラにも登場。徐々にその存在は、広く注目を集めるようになった。

1997年にはジェリー・ロール・キングスの来日が決定し、ビッグ・ジャックも日本の地を踏むものと期待されたが、寸前にバンドを脱退しておりファンをがっかりさせた。そしてそれから約5年、遂に実現する来日である。2002年2月になってから、新作"The Memphis Barbecue Sessions" (M.C. Records MC-0045)をリリース。それに合わせたツアーということで、まさにタイムリーだ。本格的なツアーで日本を訪れるのはこれが初めてとなる。

ビッグ・ジャックといえば、その巨漢が繰り出すミシシッピーのドブルースという印象が強いが、ストーリーテラー的な側面をもっていたり、ソウルっぽいナンバーもうまかったりと、懐の深さも魅力的だ。新作は、珍しいオール・アクースティックという設定なので、このようなスタイルをステージで披露してくれるのかもしれないと考えると、ますます楽しみになってくる。

RLバーンサイドとロバート・ジョンソンだけがだけがミシシッピー・ブルースではない。ビッグ・ジャックを観れば、それが実感できるだろう。



【京都公演】
4月3日(水) 磔磔 http://www.geisya.or.jp/~takutaku/
開場18:00 開演19:00
前売り\4,500  当日\5,000
お問い合わせ:磔磔 075-351-1321
       ぴあ 06-6363-9999
【名古屋公演】
4月4日(木) Tokuzo http://www.tokuzo.com/
開場18:00 開演19:00
前売り\4,500  当日\5,000
お問い合わせ:Tokuzo 052-733-3709
【東京公演】(オープニング・アクト:Hydro Guru)
4月6日(土) 渋谷・ON AIR WEST http://www.onair-web.co.jp/hall/west.html
開場18:00 開演19:00
前売り\5,500
お問い合わせ:ぴあ、ローソン 03-5458-4688
       アップライト 03-5465-5539


チケットは絶賛発売中!!




□■□■新作紹介!□■□■


Big Jack Johnson THE MEMPHIS BARBECUE SESSIONS
(with Kim Wilson and Special Guest Pinetop Perkins)

  1. Oh Baby
  2. Humming Blues
  3. Don't Care Nothing
  4. Smokestack Lightning
  5. I'm Going Out Walking
  6. My Babe
  7. Blue Bird
  8. Lonesome Road
  9. Get Along Little Cindy
  10. Humming Bird
  11. Big Boss Man
  12. Things I Used To Do
  13. Dust My Broom


2002年2月発売のビッグ・ジャック最新作。ハーピスト、キム・ウィルソン(ファビュラス・サンダーバーズ)を迎え、全編アクースティックに挑戦している。奇をてらっているような感じは全くなく、味わい深いサウンドを紡ぎだすことに成功した快作だ。ベテラン、パイントップの参加も音の深みに貢献している。






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