• 5月2日(木)


    ジャズフェス中休みの3日間も、僕らはライブ・ハウスへ買い物へと忙しく、全然休みにはなってなかったのだが、また始まってしまった。それも後半戦は4日間連チャンである。さあ、はりきって行こう!

    前半のフェスは、毎年ジャズフェスに来ている知人(北海道のT夫妻)がレンタカーに同乗させてくれたので会場までの足は助かっていたが、後半彼らはメンフィスへ移動してしまった。そこで毎朝、毎晩タクシーを捕まえるのに結構苦労したこともあった。

    この日、会場に着いたのは12時過ぎ。まず、ホワイト・クラウド・ハンターズ(Polaroidステージ、12:30)を観る。まだ、時間が早いせいか彼らを観る人はまばら。僕も暫く観ていたが、殆ど肉声によるコール&レスポンスだけのステージなので、ずっとみているのは辛かった。

    というわけで、見物、買い物などを兼ねて会場をぶらぶら。するとコンゴ・スクエアーで地元在住の日本人H君とその彼女発見!競争率の高い中で、僕のネヴィル・ブラザーズの券を事前に押さえてくれていたのも彼だった。いやありがたい。

    それはそうと、そのときステージにはVersia(Congo Square、13:00)という女性歌手が出ていた。「いや、この人結構有名なんちゃう?」なんて話しだったので、そうかなあと首を傾げたのだが、結局それはBahsiaとの勘違いだったことが判明。まったく紛らわしいなぁ。でも、あれはだれだったのだろう?

    謎のバーシアとH君たちからはぐれて、またまた移動。タブ・ベノワレイフル・ニール(Polaroidステージ、13:40)を観るのだ。ステージに着くとまだ演奏は始まっていなかった。ふと前の方を見ると、知った顔が...。毎年西海岸のロング・ビーチ・ブルース・フェスティバルで合流していたK氏だった。彼はL.A.在住だが毎年N.O.のジャズフェスには来ていると話していたので、「今年は、現地できっと会おう!」と約束していたのだ。彼は、現地の友達とステージ最前列に椅子を出して陣取っていた。何でも、朝7時から来て場所取りをしているそうだ。すごい。ようやるわ。レイバンのステージにも同じ様に陣取りがされていて、そのときは彼の奥方がそちらにいたようだ。

    おっと話しが脱線してしまった。ステージの方だが、まずタブがバンドと出てきて数曲を披露。その後、レイフルとっつぁん登場。去年の来日のときも思ったが、なんかのんびりした雰囲気でいいなぁ、このオヤジ。"Got My Mojo Workin'"なんて曲もやっちゃうけど、マディ・ウォーターズのようなマッチョな雰囲気には全然ならないところが、人のいい南部のおっさんって感じでいい。因みにタブも地味ながら聴かせてくれましたよ。

    この日も色々とつまみ食いしながら観たけど、自分にとってのハイライトは、ブーズー・シェイビス(Polaroidステージ、17:55)かな?前から一度観てみたかったんだ、このザディコ爺ちゃん。まるで、厨房から出てきたシェフのようなエプロン(本人の名前入りオリジナル!)をしたブーズーは、アップテンポな曲を次々演ってのせてくれました。どの曲もみんな同じ曲っていう噂もあるって?いやいや、これがいいんですよ。もう最高。ウォッシュボードをやってる息子が横で、「はっ!ブーズー!」とかなんとか、ひっきりなしに相の手を入れているのも面白い。とにかく、バンドも含めて勢いがあるわ。

    もうひとつは、もう何年やってるんだろう?ゴスペルの大ベテラン、ディキシー・ハミングバーズ(Rhodes Gospel Tent、16:20)。バックはチープなリズム・ボックスの音のみだったんだけど(メンバー4人のうち1人がギターを弾いてはいたが)、そのハーモニーの奥深さには年輪というものを感じた。いぶし銀のよさですかな。

    他によかったのは、アーニー・ケイドーミルトン・バティステのバンド、マグニフィセント・セブンス(Polaroidステージ、15:05)のゲストで出てきたのだが、もう絶好調。"Ain't It The Truth"での熱唱で、おお!と感動してのめりこんだ後は、十八番の"Mother-In-Law"で締める。これは、ジャズフェスのライブ盤と同じパターンだ。聞くところによると最近彼は結婚したばかりらしい。自分のライブ・ハウス("Mother-In-Law Lounge")も持つようになり、正に人生上向きの状態なのだろう。ステージでの様子はそんな彼の状態をよく表していた。でも、同じステージにやはりゲストで出てきたジェシー・ヒルの元気のなさがアーニーとは対照的で気になったが。余談だが、アーニー・ケイドーの着ていたスーツは襟元に花までさしてあって、何か結婚式の司会のようで面白かった。

    これ以外の人は、色々気が散ってよく観れていないものが多い。レイフル・ニールの会場からちょっと抜け出して観にいったミシェル・ショックト(Ray Banステージ、13:50)もそう。男性のギタリストと2人でフォーク調あり、アカペラあり、ロックンロールありのユニークなステージを見せていたが、充分観れなかったのが惜しい。彼女のステージでは、ラストで地元の子供達との共演という見せ場もあったと人から聞いてちょっと観たかったなと思った。

    久々の再結成、チェンバーズ・ブラザーズ(Ray Banステージ、15:30)も殆ど観れなかった。ちょっと観たところでは、相変わらずというか大音量で結構おおげさなサウンドを展開していたが。インディゴ・ガールズ(Ray Banステージ、17:30)も観たかったが、移動の際、ああやってる、やってると確認した程度。うーん残念。そういえば、ラリー・マクレイ(House Of Bluesステージ、17:45)もちょっとだけ観た。フライングVを骨太な音でグイーングイーン弾いてた。

    この日全く観れなかった人の中にエディ・パルミエリ(Congo Square、16:10)がいる。ちょっと雰囲気を変えてラテン・ピアノも、といきたかったが...。


    トップページ

    まず読んでね!

    4月27日 4月28日 5月2日 5月3日 5月4日 5月5日

    フェアグラウンズ以外のコンサート 便利情報諸々 まっぷ

    ニューオーリンズ・リンク集





    ブル銀へ

    Blues Ginza

    Copyright(c) Blues Ginza. All Rights Reserved.

    inserted by FC2 system