陶守 正寛





ニューオーリンズのジャズフェスに行ってきた。僕は妻と2人で現地入りして計10泊したが、毎日毎晩来る日も、また次の日もライブ三昧に明け暮れ、大変な日々を送った。体力は相当消耗しているはずなのだが、音楽が聴きたい、ライブが観たい、そんな気力がそれを上回っていたのか結構元気に動きまわっていたかな?体力補強に、地元のうまい食い物を大いに食った。生ガキにポーボーイ・サンド、ガンボにジャンバラヤ、本当にニューオーリンズの食い物はうまい。おかげで帰国して体重計にのったら、数キロ増えていた。トホホ。



ご存じの通り、ジャズフェスはとてつもなく大きなイベントだ。人によって様々な楽しみかたがあるだろう。特に「これが観たい!」というわけでもなく、会場のフェアグラウンズ(競馬場)にやってきて雰囲気を味わっている人も多い。でも、フェアグラウンズでは10ものステージがあって終日すごいラインアップでライブが展開されているのだ。この現実を目の前にして、僕らがのんびりとしていられるわけがない。というわけで我々は、会場では地元のフリーペーパー、オフビート誌に載っているジャズフェスのスケジュールを握り締めて、ステージからステージへと走り回るという、非常に疲れることを毎日やっていた。



それでも同じ時間帯に重なってしまって観れなかった人も数知れず。観れたとしてもつまみ食いになるものも多い。なんとも贅沢すぎて困りもんのフェスティバルなのだ。ニューオーリンズに行っときながらドクター・ジョンもアラン・トゥーサンも観れなかったのだが、別に観たくなかったわけじゃなくて、スケジュールが重なっていて泣く泣く諦めたのだ。例えば、ドクター・ジョン(5月3日出演)と同じ時間帯にやっていたのは、ボーソレイユジョー・ルイス・ウォーカーカサンドラ・ウィルソン。というわけで何回も観たことのあるドクターを捨て、カサンドラとボーソレイユをはしごしてみたのだった。ジョー・ルイスも観たかったけど、去年の来日も観てるし、ジョーごめんよ!


という昼間のパニック状態は、夜になっても落ち着くわけではなかった。地元のライブ・ハウスでは、ジャズフェスの時期にはこぞってすごいライブを企画している。昼間の会場から戻ってきても、「夜はどこへ行こうかな?」と目移りがしてしょうがない。結局毎晩なんらかのライブを観に行き、寝たのは平均で朝の3、4時頃。なにせ、大抵ライブ・ハウスではショーが始まるのは、早くて10時頃。終わるのは3時なんていうのはごく普通なのだから、寝る時間なんてない。



僕らが現地についた当日もそれは同じ。夕方7時位についてすぐ食事に行き、その後時差ボケも省みず、タクシーを呼んでレイクフロント・アリーナへ。ジョン・ムーニー、ファビュラス・サンダーバーズ、オールマン・ブラザーズの3者ジョイントというヘビーなコンサートをいきなり観てしまった。ジョン・ムーニーには間に合わず観れなかったが(でも後日ジャズフェス会場で観たよーん。)、オールマンは深夜すぎてから登場したのにたっぷり2時間半の熱演。終わったのは3時。いやぁ、初日からこんな調子ですからねぇ。我ながらようやるわ。



というわけで、1日に観た人の数はつまみ食いの人達も入れると覚えてないくらい多い。だから、この観戦記では観た順を追って書くというよりは、印象に残った、日毎のハイライトを中心に書いていきたい。ただ、途中で支離滅裂になったらご勘弁を!では、はりきって参りましょう!


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