ニューオーリンズ・ジャズフェス1997レポート


今年も行って来ました。疲れました。へろっ。

ジャズフェスに行ったのは春だというのに、もうずっと観戦記をほっぱらかしてました。一部で「まだ?」とか言われてまして、いやいやホントすいません。メインのフェアグラウンズのレポートは出来たので、やっとのことでのせます。お待たせしました!去年のように他のコンサート、レストラン・ガイドはやる気力があれば、追ってやります。感想もお待ちしてまーす!

陶守てんや&わんや



雨に打たれながらも陽気に楽しむ観衆


  • 陶守わんや
    僕にとっては、昨年に続いて2回目の体験となったジャズフェス。今年のフェスに関してまず言わねばならないのは、天気のこと。昨年は、ずっといい天気で本当についていたけど、今年はフェス前半が嵐もあったりと最悪な状態でした。オマケに寒くて寒くて。4月26日(土)には、嵐の影響でテントや電気系統が吹っ飛び、開演が2時間近く遅れ、開演後も演奏中に雷はガンガン落ちるわ、雨はザーザー降るわで、さすが落ち着いて音楽を聴いてられる状態にはなかなかならなかった。フェス中日の3日間は見事に晴れ、「うう、こんないい天気はフェスのためにとっといてくれよ!」と御天道様をどれだけうらめしく思ったか。

    天気予報では、当初フェス後半もまた雨になると言っていたので気は重かったのだが、結局この予報は外れて後半4日は殆どずっと晴れ。今年は、後半だけ観に行った人が一番得したのではないでしょうか?

    去年よりラインアップが地味だと言われていた今年のジャズフェス。確かに、滅多に観れないような大物は少なかったけど、その分だけ地元の音楽にじっくり浸ることができたというのが率直なところ。今年はザディコをたっぷり観ました。去年あまりゆっくり観れなかったボー・ジョックも今年はナイト・コンサートでもたっぷり観て満足。ギタリストが替わっていたのがちょっと残念だったけど、本人のあのパワーは変わらず健在。ニューアルバムを出したばかりのサンパイ・バーンズのステージも強烈だった。とてもブルース寄りなザディコが最高です。

    今年のフェスのテーマはマリ。マリの音楽、食べ物も堪能しました。特に最終日に観たマリのシンガー、ウム・サンガレはよかった。トリップしそうな、エキゾチックな雰囲気で魅了してくれました。あとは2年ぶりに公に姿を見せたファッツ・ドミノ。観る前は「ヘロヘロだったらどうしよう」なんて心配もしたが、なんの!そんな心配は無用でした。昔と全く変わらない元気そうな姿。立て続けにヒット曲のオンパレード。もう最高でした。

    ブルース系で印象に残ったのは、シル・ジョンソンとホルムズ・ブラザーズ。シルは、これでもかとばかりにステージを暴れ回りパワフルなプレイを聴かせてくれました。ここまでやってくれればもう何も言うことはなし。ホルムズ・ブラザーズはフェスティバル会場での公演はなかったのだが、タワー・レコードの店内ライブとハウス・オブ・ブルースでのリトル・フィートの前座としての2つライブがあり、どちらも観ました。ゴスペルで味付けされた奥深い演奏を聴かせてくれて大満足!歌心あり、楽器の演奏も最高で、本当に至福のライブでした。

    他にもまだまだ書きたいことはあるけど、それはほんちゃんのレポートで。まあ。今年もライブでお腹一杯になったことは確かです。



  • 陶守てんや
    はい、陶守てんや(笑)です。
    フェアグラウンズ前半日程でのサンダーストームは、蛙もビックリ(!?)のすさまじさでした。明け方に雷の音で目が覚めたときには、どうなることかと思いましたが(全然気が付かなかった人も若干名いたようです。とほほ)、我々の初日にあたるフェスト2日目は午前中のスケジュールが吹っ飛びながらも何とか行われたのでした。


    雷に打たれながらも陽気に楽しむ(?)蛙
    地元紙の天気予報のページより

    そんな寒さと嵐の中、今年も我々のお腹を救ってくれたのは、クロウフィッシュ・ブレッド。チーズでからめたザリガニの身がパンの中に包みこまれていて、熱々なのに食べやすい。食べ物ブースのなかでも毎年人気が上位なのもうなずけます。

    おっと、肝心の音楽の方ですが、印象深かったのはドロシー・ノーウッドやドロシー・ラヴ・コーツのゴスペル勢、シル・ジョンソン(写真)の元気ぶり、ファッツ・ドミノのいつまでも変わらない顔(あんまり側で見られなかったけど、シワがない!?)、素顔はあんまり恐くない(?)ボー・ジョック、気さくなホルムズ・ブラザーズに、ビシッとキメたアイザック・ヘイズ、おーっとびっくりなラバンバのロスロボスに、ビッグバンドを引き連れたゲイトマウス、そしてもちろん、スヌークス・イーグリン(会場ではホーンも去年よりキマッてた?)。
    ちょっと得したのが、マーシャ・ボールがぜひにとジャズフェストに連れてきてくれた、キャロル・フランとクラレンス・ハラマン。ミュージック・ヘリテッジ・テントでのインタビューしかクレジットされてなかったけど、ミニライブをしてくれました。思わぬ拾いもの!

    でも、今年の注目(!)は、なんといってもビートル・ボブ! 彼の勇姿はジャズフェストの公式サイトでも、もう見れます。彼の正体は、ダンサー? それとも??

    しかしながら、スケジュールを見直してみると、ああ、こんなに観そこねたアーティストがいるう……とヨジヨジしてしまいますが、それはまたのお楽しみ。皆それまで元気でいて下さいね。


    というわけで、上記の帰国早々に書いた速報版に続き、本編のはじまり、はじまりぃ。



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    ビートル・ボブ

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