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前日より降り続いた雨は、朝になっても止む気配はなし。相も変わらずザーザー降りだ。前日は「雷雨」の予報が外れたが、今回こそは的中してしまった感じ。内容が濃いフェス前半最終日だというのに、天気が恨めしい。 などと言ってても仕方ないので、出かける用意を始めた。ゴミ袋などを多めに持ち、防水対策で前日よりも荷物がかさむ。しかし、奇跡は起きた。フェス開演2時間ほど前の9時頃、雨が止んだのだ。このあと、空は晴れ間さえのぞいた。 11時前には会場に着いたが、入り口には長蛇の列が出来ていた。もうすぐ開演だというのに、雨の影響でまだ開場していなかったのだ。暫く並んで待っていると、中からパパ・グロウズ・ファンク (11:25am, Southern Comfort)の演奏が聴こえてきた。開場は遅れても開演は定刻通りのようだ。まだ大半の観客が外にいる。この日のトップバッターは可愛そうだな。早く中に入りたくも列はかなり長くなかなか進まない。結局20〜30分ほどパパ・グロウズ・ファンクをBGMに入場を待った。 正午前、やっとのことで会場入り。早速、カメラを取り出そうとバックパックを開ける。雨に備えてカメラは二重三重にビニール袋に入れていた。しかぁーし!!一瞬の油断おそるべし。カメラは袋から転がり出し、アスファルトの地面に激突!10年以上愛用していた一眼レフは、本体も望遠レンズも、打ち所悪くあえなくお亡くなりになってしまった。結局、後日現地でカメラを買うという予定外の出費をするはめに。後半戦、写真撮れないのもあとで後悔するだろうからね。うーん、痛い。
サニーが終わると、そのままアキュラ・ステージに残る。続いての登場はアラン・トゥーサン (3:35pm, Acura)。彼のライブ評の仕事を朝日新聞から頂いたので、これだけはしっかりと観なければならなかった。エルヴィス・コステロがゲストで登場する予定で気になっていたので、どっちにしても観るつもりだったが。しっかり観るために、ステージに近い前の方に移動した。しかし、人が多い上に地面のぬかるみが激しく、敷物がぐちゃぐちゃになるなどひどい目にあった。うー。でも、ライブ自体はなかなかよかった。トゥーサンは新曲"There's A Party Going On"でスタート。まだレコーディングもしていないそうだが、ドクター・ジョンの"Going Back To New Orleans"を彷彿させる洒落たムードの溢れる曲だ。続き、ニューオリンズR&Bメドレーをやったり、3月に亡くなったキング・フロイドに捧げて彼の”Groove Me”をゲストVo.を入れてやったりと、ニューオリンズ音楽を紹介するような濃い内容のステージを披露した。ゲストのコステロは、途中で出てきて、"On You Way Down"から始まり、新作「The River In Reverse」の曲を中心に計6曲を歌った。クールなトゥーサンに対しコステロは熱唱と呼ぶに相応しい力のこもった歌いっぷりで、そのキャラクターの差が対称的で面白かった。ステージは"Yes We Can Can"に続き、オープニングでやった新曲を再びプレイし、フィナーレとなった。この曲の中で、ニューオリンズの名物料理などを連呼しながら"everybody come home"とコーラスで繰り返していたのが、何とも印象的だった。未だに戻れていない多くのニューオリンズ市民に捧げられた曲といえるだろう。早くレコーディングしてほしいものだ。
この日はラストも悩ましかった。メインステージではブルース・スプリングスティーンが新作のピート・シーガーへのトリビュート・バンドで出演 (5:30pm, Acura)。反対側ではジガブーを含むオリジナル・ミーターズ (5:25pm, Southern Comfort)、他にはリル・バンド・オ・ゴールド (5:30pm, Fais Do-Do)、プリザベーション・ホール・ジャズ・バンド (5:35pm,Economy Hall)、カーミット・ラフィンズ&ザ・バーベキュー・スウィンガーズ (5:35pm, Jazz Tent)、カーク・ジョセフ&ザ・バックヤード・グルーヴ (5:35pm, Jazz & Heritage)と、どれもどれもどれも、、、観たいものばかりだったのだぁ。うー苦しい。
フェイドードーというこじんまりしたステージでのライブだというのに、行ってみると、それほど混んでなかった。他のステージで色々やってるので、皆そっちへいってしまったのか。ちょっと残念。でも、ライブは文句なしによかった。彼らのCDを中心とした選曲だけど、途中ウォーレン・ストームが前に出てきて、50、60年代の彼のレパートリーを数曲熱唱する一幕も。よっ!オヤジ、かっこいい!以前は長髪だったC.C.アドコックは、さっぱりとショートになっていて、一瞬誰かと思った。
ちなみに、後日ルイジアナ・ミュージック・ファクトリーに行って、リル・バンド・オ・ゴールドの新譜のリリース予定について訊いたけど、判らなかった。ちょうど、そのときお店ではバンドのメンバーでもあるデイヴィッド・イーガンがインストア・ライブをやっていたので、本人に訊いてみた。すると、「既に大半のレコーディングは済んでいるだ。あとは、仕上げのレコーディングとミックスをやったら完成だ。今年中には出せるんじゃないかな」とのことだった。楽しみ!!イーガンのソロ作についても訊いてみると「リル・バンド・オ・ゴールドのCDが終わったら、自分の2作目にも取り掛かるよ。」と言ってくれた。彼らのファーストはかなり内容が濃いのでこれも、非常に期待大だ。彼は、それほど有名ではないかもしれないけど、とても素晴らしいソングライターだと思う。 話しが脱線してしまった。というわけで、大変素晴らしかったリル・バンド。彼らが終わったので、すぐ隣のミーターズのステージに行ってみるとまだやっていた。人だかりもすごい。曲は"People Say"だっただろうか。アンコールもやって、熱いジャムになっていた。意識して聴かなくても、ジガブーのドラムスの存在感はすごかった。以前、彼の代わりにラッセル・バティストが入った3/4ミーターズが来日したことがあったが、やはりジガブーがいないとミーターズではないな。(ラッセルごめん)4人揃うと、全然違った。ちょっとだけだけど、聴けてよかった! ミーターズが終わった時点で、7時をゆうに過ぎていた。なので、彼らを最後にして、会場を出た。しかし、あとで聞いたところによると、この日のブルース・スプリングスティーンのステージはとてもヒットアップし、彼は7時半頃までやっていたとか。じゃあ、ちょっとだけでも聴きに行けばよかった。失敗。でも、この日も沢山いいライブが観れて満足、満足。 という訳で、あっという間に前半が終わった。後半戦は5日後である。 [ Home ][ はじめに ][ フェスについて ] [ Apr28 ][ Apr29 ][ Apr30 ][ May5 ][ May6 ][ May7 ] [ 被災 ][ 食べ物 ][ Schedule (pdf) ][ Map (pdf) ] | |||||||||||||