New Orleans Jazz Fest 2006
Day 6: Sat., May 6

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[本日の個人的お品書き]
Nii Tettey Tetteh the Kusun Ensemble of Ghana, Theresa Andersson, Amanda Shaw & The Cute Guys, The Pfister Sisters, The Dirty Dozen Brass Band, Deacon John, La India, Bruce Daigrepont, Robert Raldolph & The Family Band, Bonerama, Donald Harrison Jr. with George Coleman & Eddie Palmieri, The Ohio Players, Nathan & The Zydeco Cha Chas

会場では連日パレードが練り歩く

アートのブースを見るのも楽しみ!

Nii Tettey Tettehこの日は、是が非でも観たいという人が比較的少なかった。昨日同様、開場早々入場したが、一番手のアーティストは観ようと思う人がいなかったので、しばし場内をブラブラ。会場に着く前にたいして食べていなかったこともあり、朝からカフェデュモンドのベニエ・ドーナツやら、オイスター・ロックフェラーやらに舌鼓を打ち、音楽以外のところでフェス気分を満喫する。この時間帯は、ガーナのニイ・テッテイ・テッテ&ザ・クスン・アンサンブル (11:25am, Congo Square)の終盤をちょっと観た程度。アフリカの部族のドラム&ダンスのパフォーマンスだった。

地元ニューオリンズのアーティスト、Dr.ボブのブースへ立ち寄った。彼の"Be Nice Or Leave!"(親切にできないのならば出て行け!)というスローガンのアートが地元では大人気で、よく市内のお店などに飾ってあるのを見かける。同スローガン・アートは小さいものは20ドルと、そう高くはなかったので、ひとつ買った。うちの居間に飾ってある。この人の作品は、他のものも結構面白いのが多くて好きだ。本人にサインしてもらい記念撮影もしてしまった。(笑)

続いてみたのはテレサ・アンダーソン (12:40pm, Southern Comfort)。この人はアンダース・オズボーンと一緒にやっていた頃は好印象だったのだが、ソロとなってからはどうも音楽性が中途半端なポップだったりと、どうも僕にはピンと来ない。しかも2年前にジャズフェスで観たときは、セクシー系の衣装で登場し、何か勘違いしているとしか思えない雰囲気だった。今回は、それに比べれば衣装もまあ普通、音も意外とルーツ・ロックっぽい香りもしてて、悪くなかった。ギターも弾いてたけど、やっぱりこの人はヴァイオリンだな。

Amanda Shawしかし、テレサもそう長く観ていたわけではない。アマンダ・ショー (1:00pm, Fais Do-Do)のステージが始まるので移動した。実は、アマンダはジャズフェスの谷間の5月1日、タワー・レコードでインストア・ライブをやっていたのだが、それを観た7歳のうちの娘が「かわいい!」とすっかりファンになってしまい、この日は「絶対観るからね!」とやる気満々。僕も外すわけには行かなくなったのだ。娘は、ライブ開始前からステージ最前列で柵につかまってスタンバイ。アマンダだ出てくるとのりのりで楽しんでいたようだった。しかし、アマンダは若いからなのか、他のケイジャン・アーティストと比べ威勢がいい。確かにかわいらしいのだが、ヴァイオリンはしっかりガシガシと弾いている。うんうん、なかなかええんでないの!

Pfister Sisters夢中で観ている娘をちょっと妻に任せて、フィスター・シスターズ (1:00pm, Economy Hall)を覗きに行った。息の長い3人姉妹のジャズ・ヴォーカル・グループだ。"It Don't Mean a Thing (If It Ain't Got That Swing)"のスキャットのところなど、3人の息のあったハーモニーがいい感じ。軽快なスウィング感も気持ちがいい。ちょっと聴いてから、またアマンダのステージに戻った。

アマンダの次は、ウォーレン・ヘインズ (2:05pm, Southern Comfort)も観たかったが、ディーコン・ジョン (2:15pm, Acura)が観たかったので諦めてアキュラ・ステージ方面へ移動した。途中、ダーティー・ダズン・ブラス・バンド (2:00pm, Congo Square)のライブにちょっと足をとめた。彼らは数年前の来日でも観たが、ここでも相変わらず元気そうだった。正直言うと初期の頃の方が好きだけど、新たなブラスバンドがどんどん登場する中で、彼らがいまだに存在感を示しているのは嬉しい。

Deacon Johnディーコン・ジョンは、1994年のジャズフェスのライブCDでの粗削りなブルース野郎ぶりがインパクトが強かった(「Live At The 1994 New Orleans Jazz Fest」)。今回は、どんな形でやるのかと思ったら、何と2003年のアルバム「Deacon John's Jump Blues」そのままのビッグ・バンド・スタイルだった。シスター・ティーディーを含むゲスト・ヴォーカルも複数登場して、何とも豪華なステージだった。ライブCDとは対称的に洗練された感じだ。2年前にインストア・ライブを観たときは、アクースティック・ギターの弾き語りでスピリチュアル等を歌っていたのを思い出す。そのときどきでスタイルを変えてくるのが、彼の面白いところと言えるかも知れない。"Nobody Knows You When You Are Down And Out"などのスタンダード中心のライブもCD以上にいい雰囲気だ。最初は歌に徹してたディーコンも終盤はギター・ソロも弾き、益々盛り上がった。

Bruce Daigrepont次は何を観よう?そのままその場で待ってバックウィート・ザディコ (3:45pm, Acura)を観たい気もするし、反対側のステージのロバート・ランドルフ&ザ・ファミリー・バンド (3:40pm, Southern Comfort)も観たい。結局ブルース・デグリポン (3:55pm, Fais Do-Do)が観たかったのもあってその場から移動した。我ながらほんとにせわしないね。

途中通りかかったコンゴ・スクエアでよさげなサルサが聴こえてきた。ラ・インディア (3:45pm, Congo Square)だ。僕には初めて聞く名前だったが、プエルトリコ出身でニューヨーク育ちの彼女はサルサのプリンセスと呼ばれているらしい。サルサのリズムと哀愁を帯びたメロディー、いいなぁ。

Robert Randolphブルース・デグリポンは、ティピティーナスにレギュラーで出演するベテランのケイジャン・アーティスト。2年前に観たときになかなかいいライブを聴かせていたので、是非またということで聴きに行った。ブルースは淡々と演奏しているようで、音は実に生き生きしている。ヴァイオリンのジーナ・フォーサイスのコーラスでも息の合ったところを聴かせてくれた。ジーナは、本当に楽しそうにプレイしていてブルースとは表情は対称的だ。

ロバート・ランドルフのステージに近づくと、すごい人、人だ。やっぱり、彼は結構人気があるのね。脳天直撃のスティール・ギターの滑り方は、やはりかっこいい!トラディショナルなセイクリッド・スティールの人たちとは全然違って、ロックっぽいけどそれが受けるんだろうな。ガツンと来るね。

Boneramaお次はボーネラマ (5:25pm, Jazz & Heritage)。ニューオリンズに数多くいるブラスバンドの中でも、彼らはずば抜けて個性的ではないだろうか。4本ものトロンボーンを前面に押し出したサウンドはすごい音圧で、しかもファンキーだ。オールマン・ブラザーズの"Whipping Post"のような曲をこういう編成でやってしまうあたり、アイデアは尽きない感じだ。それがちゃんと決まっているのだから、おもろい。トラディショナルなブラスバンドもいいけど、こういう人たちが出てくるところもニューオリンズの面白いところだと思う。

Nathan & The Zydeco Cha-Chasドナルド・ハリソンJr. (5:45pm, Jazz Tent)もエディー・パルミエリがゲストで出るとあって気になっていたので、覗きに行った。しばらく観ていたが、エディーはまだ出てきておらず、ドナルドは淡々とジャズを演奏していたのであまり面白みを感じず、その場を後に。ネイザン&ザ・ザディコ・チャチャズ (5:35pm, Fais Do-Do)を聴きに行った。

ネイザン・ウィリアムズは以前よりやや太って、なんだか小錦っぽい雰囲気も。でも、のりは相変わらずよい。やっぱ、この人はライブがいい。バンド一丸となって暴れてました。ラブボードをやっていた少年は息子さん?競演も微笑ましいものでした。

Donald Harrison Jr.しばらくネイザンを観ていると、ドナルド・ハリソンJr.の会場に戻った妻から電話が。「今、エディー・パルミエリが出てて、いい感じのラテンやってるよ」だって。そりゃ、大変だ!と急いでジャズテントに戻る。しかし、僕がついた頃には次の曲になっていて、エディーはいたものの、ソフトなポップのような曲調だった。そのまま、終わるかに見え、残念!と思っていたら、何とドナルドが突如マルディグラ・インディアンのビッグチーフをステージに呼び、様相が一転。インディアンの衣装を身にまとったビッグ・チーフと少年が"Ho Na Nae"のチャントとともに、ダンスを披露した。ドナルドもビッグチーフと一緒に踊って楽しそう。さすが、マルディグラ・インディアンのビッグチーフを父に持つ人だけある。エディーは、ピアノは弾かずにこにこと笑みを浮かべながら、状況を模様眺めしていた。(笑)しかし、盛りだくさんのステージだな。最後のサプライズをみれて、それだけでも大満足。





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