‘96パークタワー・ブルースフェスティバル速報
陶守 正寛

あっと言うまに当日になってしまいました。今年のパークタワー。初日の公演からたった今帰ってきました。出演者は、リトル・バスター、スヌーキー・プライヤー、そしてトリがローウェル・フルソン。12月4日の水曜日。

まずは一度見てみたかったリトル・バスター。「ブルース・フェスティバル」を意識してか、ソウルよりはブルースの選曲が多かったが、その力量たるやさすがだと思いました。ギター弾きまくってたなぁ。ソウル系のシンガーであそこまでギターを弾ける人って他にいないんではないかな?冒頭から"Every Day I Have The Blues"、"How Blue Can You Get"とブルースが続いたけど、3曲目から"What Can I Do"、"I've Been Watching You"とソウル系の曲をやってくれた。途中、リトル・バスターが次の曲は"Whatever It Takes"だ!といいながら"First You Cry"のイントロを弾きだし、バンドがコケるというハプニングもあったがなかなか、期待どおりのいいステージを見せてもらいました。最後はモータウン、オーティス・レディング・メドレーで締めた。ちょっとお客さんへのサービスっぽいところもあったけど、オーティスの"I've Been Lovin' You"などで、さすがの喉を披露してくれた。

ちなみ僕は見のがしたけど、リトル・バスターは自分のステージが終わったあと会場内の売店(会場脇の小部屋にその名も"Blues Alley"という名前で売店が並んでる)やってきて、そこにいるひとたちのリクエストするままに、いろんな曲をアカペラで歌って帰っていったそうだ。ちょっとみたかったな。

スヌーキー・プライヤーは僕の周りにいた人は結構すごい!っていっていたけど僕にはちょっと元気がなさそうにみえた。時差ボケでしょうか。でも、スヌーキー印のシャッフルに感動して、しきりに拍手を送ってしまった。やはり、あそこまで個性を持っている人は強い。"It Hurts Me Too"とかもやってくれて嬉しかった。声は出かかった。2人いたギタリストのうちの座って弾いていたおジイちゃんがいい味だしていた。ユルユルした感じがジミー・リードを彷彿させた。

ローウェル・フルソンは最近体調もよくないようだし、今年夏本国でみたときもあまり元気がなさそうだったのでちょっと心配だった。たしかにハラハラさせるところも多かったけど、本人がやる気を見せているのが客席にも伝わってきて、まずは安心。"Reconsider Baby"、"Talking Woman Blues"そしてもちろん"Tramp"など、有名どころは殆どやってくれたので、満足でした。アンコールでは"One Room County Shack"などスロー・ブルースを2曲。シブい締め方に年輪を感じた。

このフェスティバル、僕はあと2回観にいくつもりだけど、まずよいスタートでこのあとも楽しみになってきました。ということで...。




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