新刊紹介
black music review 2003年5月号増刊号
来日ブルースマン全記録　1971-2002

30年に渡るアーティスト来日の歴史を記録した決定版が登場！

ページをめくる度に、「あーそうそう、こんな人も日本に来てたっけ」とか「えー？この人来日したことあったんだー、見たかったな！」と懐かしいやら、うらやましいやら、ぼーっと眺めているだけでブルース・ファンなら本当に楽しく、興味の尽きない1冊です。

他のアーティストの代打で急遽ジャズ畑のバックを付けて来日公演を行ったライトニン・ホプキンズの話とか、ブルース・ブラザーズが吉祥寺のクラブでジャムったときのこととか、興味はつきません。

ただの記録ではなくて、菅原光博氏、鈴木敏也氏らベテラン・カメラマンによる写真も満載、ライヴの現場に居合わせたファンや共演したミュージシャンらの証言が、当時の様子を生き生きと再現してくれます。特に、70年代のブルース・フェスティバルの写真、レポートから伝わってくる熱気は、見ていて引き込まれるし、写っている人の服装など、写真の細部からも時代を感じちゃったりもします。

ブルース・カーニバルなどの歴代のチラシや、アーティストのグッズなどの写真も楽しいです。巻頭のカラーページは特にインパクトありますね。

巻末には、来日アーティストの日本ツアーの日程が時系列で32年分一挙掲載、来日公演の演奏が14曲分入った特別付録CDも付いていますよ。

（株）ブルース・インターアクションズ刊 ( http://www.bls-act.co.jp/ )
雑誌07890-5定価：2,100円（本体価格：2,000円）
2003年4月10日発売

【主な内容】

  1. 1971-1976　ブルース・ブームと言われた時代があった
    第1回〜第3回ブルース・フェスティバル、
    B.B.キング、スリーピー・ジョン・エスティスなど
  2. 1977-1980　それでもライヴは続くのだ！
    エディー・テイラー、ライトニン・ホプキンズ、マディ・ウォーターズ、ローウェル・フルスンなど
  3. 1981-1985　ブルース・ブラザーズがやってきた
    ジョン・リトルジョン、ローリー・ベル、アルバート・コリンズ、ジョン・リー・フッカー、スティーヴィー・レイ・ヴォーンなど
  4. 1986-1989　ニューオーリンズ人気高まる
    オーティス・ラッシュ再来日、Japan Blues Carnivalの17年、大物続々 トヨハシの熱い日、フェントン・ロビンスン、シュガー・ブルーなど
  5. 1990-　ブルースが一人歩きを始めた
    BEST SHOT集、Park Tower Blues Festival 1994-2002
  6. 来日ブルースマン全記録

【付録CD曲目】
　　曲目解説もついてます。

  1. Robert Jr. Lockwood/Swet Home Chicago (1974)
  2. Eddie Taylor/There'll Be A Day (1977)
  3. Oddie Payne, Jr./I Don't Know (1974)
  4. Phillip Walker/Hello My Darling (1979)
  5. George "Harmonica" Smith/Mississippi River Blues (1979)
  6. John Littlejohn/Kiddeo (1981)
  7. Lurrie Bell/ Everyday I Have The Blues (1982)
  8. Otis Rush/Gambler's Blues (1986)
  9. Albert Collins/Tired Man (1982)
  10. Barbara Lynn/So Good (1984)
  11. Little Sonny/The Creeper Returns (1995)
  12. Snooks Eaglin/Boogie On Reggae Woman (1995)
  13. Lee Allen/Walkin' With Mr. Lee (1980)
  14. Lowell Fulson/Tramp (1980)








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