ANY PLACE I'M GOING
(US: House Of Blues 51416 1343 2)


  1. You Fired Yourself
  2. Keep On Loving Me Baby
  3. Part Time Love
  4. I Got The Blues
  5. The Right Time
  6. Looking Back
  7. Any Place I'm Going (Beats Any Place I've Seen)
  8. Laughin' And Clownin'
  9. Pride And Joy
  10. Have You Ever Had The Blues
  11. Walking The Back Streets And Crying

Any Place I'm Going

Personnel:
Otis Rush - vocals, guitar
Lester Snell - piano, organ, keyboards
Thomas Bingham - rhythm guitar
Leroy Hodges - bass
Steve Potts - drums
Tony Rush - second guitar solo on 2, rhythm guitar on 11
James Mitchell - baritone saxophone
Jim Spikes -tenor saxophone
Jack Hale, Sr. - trombone
Bertram Brown - background vocals
William Brown - background vocals
Mashaa - background vocals

etc...

Produced by Willie Mitchell, Otis Rush and Masaki Rush

Released: 1998

前作"Ain't Enough Comin' In"のリリースで、「ををを!17年振りの新作どわぁ!」と騒いでいるうちに、また4年もの歳月が経ってしまった。(んなアホな...)去る5月の来日のときも絶好調だったから、新作にも当然期待がかかる。LA録音だった前回とはうってかわって、今回はメンフィスでのレコーディング。プロデュースには、メンフィス・ソウル系プロデューサーの第一人者、ウィリー・ミッチェルを迎えた。

でも、オーティスはオーティスだ。ソウル寄りな選曲もあるが、基本的には彼らしいブルース・アルバムに仕上がっている。彼自身「お気に入りはアルバート・キング」と語っている通り、本作でもアルバートの4. をカバーしているし、前作以上にアルバートっぽいプレイが多いのが、印象に残った。前作ではバックの音はややロックよりなタイトな音だったが、今回の方がより、しっとりした感じなのはメンフィス録音の成果だろうか。特にいいのは6. や11.のようなスロー・ブルースで、彼のギターの力のこもり方に思わずのめり込むように聴いてしまった。やはり調子はかなりよさそうだ。オーティスとウィル・ジェニングスによる新曲7. は、ちょっとソウル色も感じるが、リズムはレゲエで、今までのオーティスにはなかった新境地を感じさせる。これが結構良いのだ。こういう曲調で彼がどういうギターを聴かせるかは聴いてのお楽しみ。マーヴィン・ゲイのソウル9. もいい雰囲気だ。コブラのリメイク2. のブレイクのところのギターの余韻、いいなあ。(ちょっとテープ編集したっぽい風にも聞こえるけど)でもこれぞ、オーティスのサウンドだ!この調子で、次作につなげてもらいたい。


お薦め度:










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