RIGHT PLACE, WRONG TIME
(JP: P-Vine PCD-1857, US: Hightone HCD-8007)
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- Tore Up (Turner/Bass) - 3:17
- Right Place, Wrong Time (Rush) - 5:24
- Easy Go (Rush) - 4:41
- Three Times A Fool (Rush) - 3:11
- Rainy Night In Georgia (White) - 3:55
- Natural Ball (King) - 3:30
- I Wonder Why (London) - 4:41
- Your Turn To Cry (Caple/Malone) - 3:35
- Lonely Man (Campbell/Lyons) - 2:50
- Take A Look Behind (Rush) - 5:40
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現在のジャケット

Original P-Vine LP
(PLP-702) |
Personnel:
Otis Rush - vocals, guitar
Doug Killmer - bass
John Kahn - bass
Bob Jones - drums
Fred Burton - rhythm guitar
Mark Naftalin - piano
Ira Kamin - organ
John Wilmeth - trumpet
Ron Stallings - tenor sax
Hart McNee - alto sax
Produced by Nick Gravenites and Otis Rush
Recorded at Wally Heider's Studio, San Francisco, Feb., 1971
Originally P-Vine PLP-702 (Bullfrog LP 301)
Released: 1976
アルバム単位のレコーディングとしては、ラッシュの最高傑作と言い切ってしまっても、誰も異議を挟む者はいないだろうと思えるほど、充実した内容。全体を通してラッシュはのりまくっており、アレンジ、バンドの演奏、どれを取っても文句のつけようがない。冒頭1.のギターの切れ味も素晴らしいし、しっとりと歌うブルック・ベントンの5.もほろりとさせられる。コブラのリメイクとなる4.はホーン・セクションを入れて豪華に仕上げた。まるでラッシュの不運な人生そのものを歌っているようなタイトル曲2.も、彼の代表曲となる名曲。1曲1曲が本当に輝いている傑作アルバムだ。
このアルバムは、当初キャピトル・レコードからのリリースを予定してレコーディングされたが、何故かキャピトルはこれをボツにしてしまった。キャピトルとラッシュ側の交渉の末、このレコーディングの権利はラッシュの手に渡り、レコーディングされてから実に5年経った76年、日本のPヴァインから初めて陽の目を見た。(アメリカでは、同年ブルフロッグからリリース、現在はハイトーンが配給元となっている。)
これほどの内容のアルバムをボツにしてしまったキャピトルは酷いとしかいいようがないが、キャリアの先々で不運続きだったラッシュにとって、あまりにも「らしい」話ではある。

  
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