ソネット原盤のLP（廃盤）を再発したもの。ただ、ミックスなどをやり直し、曲順も変えているので（1曲"Same Old Blues"はヴォーカルがオーティスでないため削除）、雰囲気はかなり変わっている。ソネット盤はこじんまりした雰囲気だが、アリゲーター盤にはエコーが施され、音に広がりを持たせている。一番大きいのは、ラッキー・ピーターソンのピアノをオーバーダブしていることだ。

アリゲーター盤での音の加工については、リリース時に賛否両論が巻き起こった。もともとソネットのレコーディング自体、オーティスのヨーロッパ・ツアー中に、ストックホルムで即席的にレコーディングされたものであるため、本来のオーティスの音ではないというのが、アリゲーターの側の言い分だが、オリジナル・マスターを第三者がいじること自体を疑問視する声もある。オーティス本人は、自分に無断で手を加えたということで、快く思っていないようだ。

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