ANGELS IN HOUSTON
(US: Rounder 2031), 1988 [LP]


SIDE ONE
  1. Bobby Bland: Good Time Charlie, Pt. 1
  2. Bobby Bland: Yield Not to Temptation
  3. Bobby Bland: Teach Me (How to Love You)
  4. Bobby Bland: Ain't Doin' Too Bad, Part 1
  5. James Davis: Blue Monday
  6. James Davis: Your Turn To Cry
  7. James Davis: Bad Dream
SIDE TWO
  1. Larry Davis: Texas Flood
  2. Larry Davis: I Tried
  3. Larry Davis: Angels In Houston
  4. Fenton Robinson: Crazy, Crazy Loving
  5. Fenton Robinson: As The Years Go Passing By
  6. Fenton Robinson: Tennessee Woman
  7. Fenton Robinson: You've Got To Pass This Way Again

Angels In Houston

フェントンは、ミーティア・レコードから1957年にソロ・デビューを果たしたあと、デュークで1958年から1959年にかけて4枚のシングルをリリースしている。但し、そのうち1枚は片面のみなので、リリースした曲数としては7曲だ。


Fenton Robinson on Duke Records
The Freeze (Duke 190, 1958) (flip side is "Double Freeze" by the David Dean's Combo)
Mississippi Steamboat / Crazy, Crazy Loving (Duke 191, 1958)
As The Years Go By / Schoolboy (Duke 312, 1959)
Tennessee Woman / You've Got To Pass This Way Again (Duke 329, 1959)

高々7曲だが、コンプリートという形のCD、LPは出ていない。デューク音源を集めたこのラウンダーのコンピレーション・アルバムが4曲と一番多くのトラックを収録している。(ただ、残念ながらLPとカセットのみのリリースであり、既に廃盤。CD化はされていない。)残る3曲のうち"Mississippi Steamboat"については、1992年リリースのコンピレーションCD「THE BEST OF DUKE - PEACOCK BLUES」に収録。これは、当時は日本盤も出ていたが、2016年現在輸入盤も含め廃盤のようだ。

2曲("The Freeze"と"Schoolboy")はいまだオリジナルのシングルでしか聴くことができない。とは言え、ありがたいことに"The Freeze"についてはYouTubeには音源が上がっているが。

Fention and the Castle Rockers - Freeze (Duke 190)
https://youtu.be/dct44KUuICk
Dukeのシングルでは単なる間違いなのかわからないが、どれも"Fenton"ではなく"i"が加わって"Fention"となっている。「フェンション・ロビンソン」か。

デューク時代のフェントンは、まだスタイルが出来上がってはおらず、ギターも歌も決定的な個性を感じることはできないが、B5、B7といったスローな曲では、特に歌が素晴らしい。前者はのちにアルバート・キングがカバーして有名になるが、マイナー・キーで演奏したアルバートとは異なり、メジャーで演奏される。(フェントンはアリゲーターの「I Hear Some Blues Downstairs」(1977年)でマイナーでのリメイクをしている。)

フェントンがギターで参加したラリー・ディヴィスのシングルB1、B2(Duke 192)も両面収録している。B1はのちにフェントンのレパートリーとしても有名になり、スティーヴィ・レイ・ヴォーンがデビュー作で取り上げたあの曲である。



フェントン・ファンへのお薦め度:










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