• 4月27日(土)夜

    FUNK FEST

    With Bayou Renegades, The Flavor Kings, Batiste Brothers, Leo Nocentelli & Zigaboo Modeliste
    カバー・チャージ:$10


    Cafe Istanbul (Dream Palace)
    534 Frenchmen St.
    504-544-4180



    この晩は、ミーターズのオリジナル・ドラマー、ジガブー・モデリステが出るというファンクフェスを観にいった。会場は、カフェ・イスタンブール。キャナル通りの方から見るとフレンチ・クオーターを突っ切って向こう側に出たあたりにある、結構ボロいライブ・ハウスだ。因みに、ここは5月1日からは、名前をドリーム・パレスに変えている。でも中身は何も変わってないと思うけど。

    10時半頃、タクシーで会場に着くと、入口付近はすでに人が大勢いる。 中も人はいっぱいらしく、すぐには入れそうにない。向かいのカフェ・ブラジルからファンキーな"Hey Pockey Way"が聞こえてくるので行って覗いてみると、ワイルド・マグノリアスが演っていた。ギターは、あの山岸潤史。聞くところによると、最近ニューオーリンスに移住した山岸氏はマグノリアズの正式メンバーになったらしい。でもマグノリアスの皆さん、あのマルディグラ・インディアンの衣装を着てなかったので、まるで普通の人たちでした。

    カフェ・イスタンブールの前まで戻って列に並んでいると、目の前に停まった車からレオ・ノセンテリが出てきた。おおお!などと言ってる間にやっとのことでファンクフェスの方は入れたが、会場の中も押しくら饅頭状態。ちょうど、バイユー・レネゲイズが盛り上がっている真っ最中だった。彼らもマルディグラ・インディンアン系のバンドだが、格好は普段着。ジューン・ヴィクトリーのワウが効いたギターが、突き抜けていくような気持ちよさだった。バンドもゆるゆるとソウル、ファンクしててさいこー!

    続いてフレイバー・キングス、バティステ・ブラザーズ、と出たのだがハッキリ言ってあまり印象がない。バティステの兄弟達は、自分達のバンドのとき以外もスタッフになってたり、セッションに加わってたりと出ずっぱりで、ずっといたなぁという感じだったので、「彼らのバンド」としてはあまりよく覚えてないのだ。すまん。フレイバー・キングスは、白人も混ざったバンドで、ラップのようなそうでないような、なんか奇妙な音だった。いまいちよくわかんなかった。これもすまん!

    でもとにかく会場が混んでいて疲れた。こんなことばっかよく覚えている。休憩時間中にバーに飲み物を買いにいったんだけど、バーのお姉さん、お兄さんはバタバタしててなかなか相手にしてくれない。バー・カウンターの中で右往左往する店員を目の前に、20ドル札を握り締めて待つこと??分。いや、大変な夜だ。

    さて、皆さんのお待ちかね、ジガブーとレオ・ノセンテリが出てきた頃には、もう深夜の1時を回っていただろうか。レオの目は既にかなりいってしまってる。「おい、このshitを聴いてくれ。」とかなんとか、4文字語を並べたくってレオが喋り、プレイし出した。おいおい、いきなり音がとてつもなくデカい。でも、93年にミーターズで来日したときとは較べ物にならないほどカッコいいんだなぁ、これが。ジガブーものんびりした雰囲気のおやじになってはいたが、ドラミングはさすがの貫禄。彼らは"Cissy Strut"から始め、"Hey Pockey Way"などを思いっきりファンキーに決めてくれた。途中でジガブーが挨拶。「俺は、長い間自分の故郷から離れて暮らしていた。でも、こうやって戻って来て故郷の音楽を皆と分かちあえて、本当に嬉しいよ!」と彼が言うと、観衆からは大きな歓声がおこる。レオは、終始アンプのボリュームを上げていくことに余念がなく、全てが終わった頃にはすっかり耳がキーンとなっていた。(別に彼のせいだけではないだろうが...。)でも、聴き応え、観応えたっぷりのイベントだった。

    事前の告知では、「これは“オリジナル・ミーターズ”の再結成ではありません。」とのことだったが、ミーターズの来日公演の際の「不協和音」を目の当たりにしただけに、僕は変に再結成するより、こういう形の演奏の方がいいという気もした。

    ショーが終わると、通りには人が溢れだした。通りがかるタクシーに人が群がる群がる。そんな状態だったので、なんかタクシーに乗るのも面倒だなぁと思い、何を血迷ったかホテル(キャナル通り沿いのホテル・ラサール)まで歩いて帰ってしまった。深夜だし、危険かも、というのは頭にあったのだが、ハッキリ言ってタクシーを捕まえる方が面倒だったのだ。エスプラナード通りからバーボンに入り、キャナル通りまで抜けた。結構距離があった。St.ピーターにブチあたるくらいまでは、本当にあのバーボン・ストリートだろうか、と思うほどひっそりしていた。初めてこの街に来たとき、地元の人に「バーボンもそっち側は危険だから、昼間でも歩くな」と釘を刺されたのに。と言うわけで、よいこは真似しないようにしましょう。ちゃん、ちゃん。

    ホテルに着いて、寝たのは4時も過ぎた頃だった。でも、明日もあさってもと、ジャズフェスは続いていくのだった。


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