2013/9/4
米Living Blues誌もニューオーリンズ特集 ブルース
米Living Blues誌の最新号(Issue 226, 2013年8月号)はニューオーリンズ特集号です。奇しくも日本のブルース&ソウル・レコーズ誌の最新号もニューオーリンズ特集。示し合わせた訳ではないでしょうが、偶然にも日米のブルース専門誌が、そろって同じテーマで特集を組むということになっています。
しかし、両者の内容は対照的です。ブルース&ソウル・レコーズ誌のニューオーリンズ特集は、ジャンルを限定せず、現在進行形のニューオーリンズを紹介することに力を入れているのに対し、Living Blues誌は「Downhome New Orleans Blues」と題し、あくまでもブルースに拘った内容です。
特集の冒頭でハニーボーイ・エドワーズの以下コメントを紹介しています。「私がビッグ・ジョー・ウィリアムズとニューオーリンズでプレイしていた頃、ブルースをやっている人は他にいなかった。ニューオーリンズはいつだってジャズの街だ。」
記事では、「実際には彼が言うようにジャズ一色ではない」としながらも、「ミシシッピやシカゴで盛んないわゆるダウンホームなブルースで知られる街ではない」と認めています。その上で、敢えてそこに焦点を当てて歴史を振り返り、更に今活躍するアーティストたちも取り上げています。取り上げられたアーティストは、表紙になったリトル・フレディ・キングを始め、ウォルター・ウルフマン・ワシントン、ギター・スリムJr.、グランパ・エリオット、ウォッシュボード・チャズ、アーニー・ヴィンセントなど。有名な人ばかりではないですが、そういうところに敢えて焦点を当てているのは、大衆に迎合しないコアなLiving Blues誌らしいと思います。
ディートラ・ファーがミュージシャンをインタビューする連載コラムには、ニューオーリンズのメム・シャノンが登場します。
英語にはなりますが、ブルース&ソウル・レコーズ誌とあわせて、お手に取ってみてはいかがでしょうか?
http://www.livingblues.com/
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