2021/1/28
日倉士歳朗RIP ブルース

2014年横浜ジャグバンドフェスにて
ギタリスト/シンガーの日倉士歳朗さんが2021年1月9日、亡くなりました。68歳でした。
2019年の2月に悪性リンパ腫と診断されたことを発表し3月末までのギグをこなしたあと、4月から活動を休止して入院治療に入っていました。当初の治療は順調で、寛解というところまで行ったことをご本人が発表していたものの、その後何度か転移が見つかり、一進一退の状況が続きました。
最後は、自宅での療養中に息を引き取られたそうです。
日倉士さんは、1952年生まれのギタリスト、シンガーで、スライド・ギターを得意とするギター・スタイルはライ・クーダー、デイヴィッド・リンドリーと比較して語られることも多い人でした。
1976年にBob’s Fish Marketに参加したことで本格的な活動を開始。1994年からはMooneyらとともにMad-Wordsを結成。2002年にMooneyが立ち上げた横浜ジャグ・フェスティバルには2018年までMad-Wordsで出演していました。
僕が初めてそのプレイに触れたのは多分、2000年日比谷野外音楽堂で行われた「ブルースに乾杯」というフェスティバルだったように思います。その後、横浜ジャグバンド・フェスティバルもほぼ毎年行ってましたし、いろいろな機会でそのプレイに触れることができました。2019年に活動を休止した際はまさかこのような結果になろうとは思いませんでした。まだ若いのに残念でなりません。

2018年、最後となった横浜ジャグバンドフェス出演時
亡くなる直前の2020年12月、日倉士さんは闘病中に作った2曲入りシングルCD「message」をリリースしました。こちらは横浜のライヴハウスThumbs Upが自主制作でリリースして大きな反響を集めています。
https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=3574946159261964&id=746373948785880
コロナ禍の昨今ですが、ご本人は落ち着いた頃に、横浜Thumbs Upにて盛大に「お別れの会」を開いて欲しいと言われていたそうです。早くその日が来ることを願ってやみません。

2001年頃、自由が丘マルディグラにて
