2007/9/6
プリザベーション・ホール・ジャズ・バンドのボックス 新譜情報
先日ニューオーリンズのルイジアナ・ミュージック・ファクトリーから通販でいくつかCDを買ったのですが、その中で飛び切り大きな出費だったのが、プリザベーション・ホール・ジャズ・バンドのボックス。
The Preservation Hall Jazz Band/Made In New Orleans - The Hurricane Sessions
http://www.louisianamusicfactory.com/showoneprod.asp?ProductID=5461
なんと150ドルです。しかもディスクはCDとDVDが各1枚のみ。
これは特別仕様の限定盤で、実は通常盤は半値以下なのですが、どうせならと、えーい!とこっちを買いました。
限定盤は通常盤とディスクは同じながら、おまけがついているのです。
しかも、1セット1セットみんな違うんだって。ニューオーリンズの市外局番にちなんで504セット作られています。現物をみるまで、「おまけってなに?」と興味津々でした。
で、現物。まず、ボックスの外側に手書きで081/504という番号が振ってありました。その番号の下には、プリザベーション・ホールの現オーナーのベン・ジャフィーのサイン入りです。
中を開けると、プリザベーション・ホールのALL ACCESSのタグやら、ヴィンテージのミュージシャンの写真やら、ミュージシャンの労働契約書、名刺、パーティーの招待状から、一見関係なさそうなレストランの請求書まで入っていました。どれも複製だと思いますが、ほんものっぽくカラーでそれなりの紙で作られていて、それなりにリアルです。マルディグラのダブルーン(コイン)まで入っていました。ミュージシャンの写真にいたっては、写真屋の現像袋に入れられていて、裏には印画紙の模様とメモ書きも入っています。
こういうのって音楽と関係ないけど楽しいですね。CD/DVDはデジパックのジャケットに入っていて、このジャケットはシーセイント・スタジオの名前の入ったオープンリールテープの箱のデザインになっています。
音楽は、シスター・ガートルード・モーガンやビリー&ディディ・ピアスの入った昔の貴重な録音から、もっと新しいものまで、色々ですが、内容は濃いです。水没したシーセイントスタジオに保管されていて、奇跡的に難を逃れた70年代の録音にハリケーン後、現在のバンドメンバーがオーバーダブをして完成させたという労作もあります。
DVDは昔の映像が中心ですが、冒頭に登場するフレンチクオーターで撮影されたプロモビデオ風の映像は、ハリケーンの直前の2005年5月に撮影されたものだそうです。まさかニューオーリンズがあんなことになるとは思わずにこのボックスの企画を進めていたそうです。
音楽の量対価格で考えるとかなり高い買い物ですが、損したという気はしません。ひとつひとつ手作業でプリザベーション・ホールでセットされたということボックスをみていると、なんだか愛着が沸いてきます。こんなのもありでしょう。
これは宝物として大切に取っておくことにします。
でも、1セットごとにみんな内容が違うときくと他のセットもみてみたくなるなぁ。
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