2013/12/10
訃報: Chick Willis 1934-2013 ブルース
"Stoop Down Baby"で知られるシンガー、ギタリスト、チック・ウィリス(Robert "Chick" Willis)が2013年12月7日、喉頭がんのため亡くなりました。79歳。1950年代に"It's Too Late"などのヒットを飛ばしたチャック・ウィリスのいとこに当たります。
2012年10月、自らFacebookを通じて肺がんと診断されたことを公表。その後も、病状を書き込み続けました。一度は快方に向かっていたものの再発し、7月5日に「化学治療も間もなく終わる」との書き込みを最後に更新が途絶えていました。最終的に喉頭がんだったということは、がんが広がったしまったのですね。がんを公表した当初は病魔に侵されながらも元気な様子を見せていたのですが、こんなに早く最期が来てしまうとはとても残念です。
1934年9月24日、ジョージア州フォーサイス郊外のキャビネス生まれ。1956年にシングル"You're Mine"でデビュー。その前は、チャック・ウィリスの運転手をしていました。
カラマズーの零細レーベル、ラ・ヴァルからリリースされた1972年のシングル"Stoop Down Baby (Let Your Daddy See)"は、そのきわどい歌詞で大人気となり、彼の名刺代わりの代表曲となりました。
Chick Willis
Stoop Down Baby, Let Your Daddy See
かかんでくれよ、ベイビー
オレによーく見せてくれ
お前がその下に持っているものが気になって仕方がないんだ
こんなスケベな決めぜりふを挟みながら、ライブではアドリブ歌詞で延々と展開し、盛り上げていたようです。アルバム収録バージョンもそんな様子をそのまま収録した20分を超える熱演です。
僕は彼のライブを見る機会は残念ながらなかったのですが、ブルース銀座を立ち上げてそう日も経たない頃(多分1997年くらい)、彼から直接売り込みのメールが届いたことがありました。当初「本当に本人?」と疑ってしまいましたが、あの前のめりな内容はきっとそうだったに違いありません。メールアドレスが、確かstoopdwn@の様な感じでクスッと笑ってしまったのを覚えています。
アルバム単位の作品は決して多くないですが、80年代から90年代にかけてイチバン・レーベルから7枚のアルバムをリリースしました。いわゆる南部の「いなたさ」を味とする人で、メインストリームに登場することはありませんでしたが、息の長い活動で多くのブルース・ファンに愛されました。ギター・スリムを彷彿させるギターも最高。
2009年には米リヴィング・ブルース誌の表紙を飾ったこともあります。
もう79歳にもなっていたのか。今回の訃報を聞いてそう思いました。愛すべきキャラクターが逝ってしまったのはさびしい思いです。ご冥福をお祈りします。
チック・ウィリス公式サイト
http://www.chickwillis.com/
2012年10月、自らFacebookを通じて肺がんと診断されたことを公表。その後も、病状を書き込み続けました。一度は快方に向かっていたものの再発し、7月5日に「化学治療も間もなく終わる」との書き込みを最後に更新が途絶えていました。最終的に喉頭がんだったということは、がんが広がったしまったのですね。がんを公表した当初は病魔に侵されながらも元気な様子を見せていたのですが、こんなに早く最期が来てしまうとはとても残念です。
1934年9月24日、ジョージア州フォーサイス郊外のキャビネス生まれ。1956年にシングル"You're Mine"でデビュー。その前は、チャック・ウィリスの運転手をしていました。
カラマズーの零細レーベル、ラ・ヴァルからリリースされた1972年のシングル"Stoop Down Baby (Let Your Daddy See)"は、そのきわどい歌詞で大人気となり、彼の名刺代わりの代表曲となりました。
Chick Willis
Stoop Down Baby, Let Your Daddy See
かかんでくれよ、ベイビー
オレによーく見せてくれ
お前がその下に持っているものが気になって仕方がないんだ
こんなスケベな決めぜりふを挟みながら、ライブではアドリブ歌詞で延々と展開し、盛り上げていたようです。アルバム収録バージョンもそんな様子をそのまま収録した20分を超える熱演です。
僕は彼のライブを見る機会は残念ながらなかったのですが、ブルース銀座を立ち上げてそう日も経たない頃(多分1997年くらい)、彼から直接売り込みのメールが届いたことがありました。当初「本当に本人?」と疑ってしまいましたが、あの前のめりな内容はきっとそうだったに違いありません。メールアドレスが、確かstoopdwn@の様な感じでクスッと笑ってしまったのを覚えています。
アルバム単位の作品は決して多くないですが、80年代から90年代にかけてイチバン・レーベルから7枚のアルバムをリリースしました。いわゆる南部の「いなたさ」を味とする人で、メインストリームに登場することはありませんでしたが、息の長い活動で多くのブルース・ファンに愛されました。ギター・スリムを彷彿させるギターも最高。
2009年には米リヴィング・ブルース誌の表紙を飾ったこともあります。
もう79歳にもなっていたのか。今回の訃報を聞いてそう思いました。愛すべきキャラクターが逝ってしまったのはさびしい思いです。ご冥福をお祈りします。
チック・ウィリス公式サイト
http://www.chickwillis.com/
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