2015/12/27
B.B.キングの巨大ボックス ブルース
年の瀬の慌ただしい中、いかがおすごしでしょうか?
僕は、先日Pヴァインから発売されたB.B.キングの巨大ボックス・セットで、現在毎日B.B.漬けです(笑)。
このボックス、B.B.の充実した初期、RPM/ケント時代の1950年から65年の約16年を網羅するという壮大なもの。CD 17枚、LP1枚という僕がこれまでに買ったレコード類では最大の規模だと思います。さすがに、4万円超えという価格には躊躇しましたが、大好きなB.B.だし未発表トラックざっくざっくということもあって、清水の舞台から飛び降りる気持ちでエイヤー!と購入しました。
いやしかし、これはすごいセットですよ。現在、RPM/ケントの音源は英国のエイスとPヴァインが共同で所有していますが、エイスがマスターテープを全部デジタルに起こし、それをPヴァインでチェックしながら編纂していったそうです。恐らく、今回初めて掘り起こされたマスターも少なくないはず。
不出来なもの、未完なものは一部省いてはいるものの、現存するレコーディングをほぼコンプリートで収録しており、全部プレイすると23時間にもなるという気の遠くなるボリュームです。B.B.が一時代を築いたレーベルとは言え、そこまでたくさんのレコーディングを残していたという事実もすごいなと思いました。
内容はというと、CDの2枚目から8枚目がシングルとしてリリースされた本テイクをレコード番号順(ほぼ年代順)に収録しているのを中心に、1枚目と9枚目以降は、シングルにならなかった曲、あるいはシングル曲の別テイクなどを収録しています。レアなお宝は当然後者にあるわけですが、まずは本テイクをまとめて聴けるのがありがたいですね。やはり、捨て曲がない充実ぶりです。
LPの方はというと、アナログ盤ならではの迫力で聴いてもらいたいということで、B.B.の作品の中でもあまり知られていないハード目な作品を中心に選曲されています。CDに収録されている音とはいずれもテイクが異なります。これにもかなりのこだわりを感じます。
などと、言ってはおりますが、僕もまだまだ聴き出したばかりです。B.B.の伝記本も入っているし(チャールズ・ソーヤー著。単体で売っているものと同じものです)、これから暫く楽しめそうです。

LPサイズで厚みもかなりのもの
ずっしりしたボックスです。

ふたを開けると、B.B.がPヴァイン向けに
サインしたLPのジャケがお出迎え。
(ブックレットの裏表紙です。)
ブックレットはデータと写真も充実しています。

ブックレットの下には、Treasures Untoldという題名の付いたLPが。

LPの下には、CD17枚、それに伝記本がお目見え。
「B.B.完全読本」のチラシも入っています。

CDは、レコードのレーベルをあしあらった
紙ジャケに入っています。

タワレコ新宿では、特典として
オリジナルの特製湯呑みをくれました。
ちなみに、未発表トラックだけ聴きたいという人もいると思いますが、エイスがそういう人向けのCDを企画していますので、そちらを買うのも手かも。まだCD1枚、25曲だけですが、今後半年に1枚のペースでリリースしていくようです。このCDもPヴァインが日本で配給しているので、入手はしやすいはず。

B.B. King
Here's One You Didn't Know About
- From The RPM & KENT Vaults
(Ace CDTOP 1457)
http://acerecords.co.uk/heres-one-you-didnt-know-about-from-the-rpm-kent-vaults
蛇足ながら、今回のボックスでひとつ残念だったのは、パッケージ内側の仕切り紙があまりに安っぽかったことでした。非常に薄っぺらいので、CDやブックレットの重みで潰れるのでは、と心配になっちゃいます。外側のボックス自体が分厚くしっかりしているだけに、その落差にちょっとずっこけました。まあ、もちろん内容には影響はないんですけどね。ブックレットもしっかりしているし。
お高いものだけに気軽にお勧めはしにくいですが、B.B.がお好きならばきっと買って後悔はしないはずです。
---
B.B. キング
『ザ・コンプリート・RPM/ケント・レコーディング・ボックス 1950〜1965 The Life, Times and the Blues of B.B. in All His Glory』 (PCD-LP-3/20)
2015/12/16発売
定価:\38,500(税込価格 \41,580)
400セット完全限定生産
詳細はこちらで。
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僕は、先日Pヴァインから発売されたB.B.キングの巨大ボックス・セットで、現在毎日B.B.漬けです(笑)。
このボックス、B.B.の充実した初期、RPM/ケント時代の1950年から65年の約16年を網羅するという壮大なもの。CD 17枚、LP1枚という僕がこれまでに買ったレコード類では最大の規模だと思います。さすがに、4万円超えという価格には躊躇しましたが、大好きなB.B.だし未発表トラックざっくざっくということもあって、清水の舞台から飛び降りる気持ちでエイヤー!と購入しました。
いやしかし、これはすごいセットですよ。現在、RPM/ケントの音源は英国のエイスとPヴァインが共同で所有していますが、エイスがマスターテープを全部デジタルに起こし、それをPヴァインでチェックしながら編纂していったそうです。恐らく、今回初めて掘り起こされたマスターも少なくないはず。
不出来なもの、未完なものは一部省いてはいるものの、現存するレコーディングをほぼコンプリートで収録しており、全部プレイすると23時間にもなるという気の遠くなるボリュームです。B.B.が一時代を築いたレーベルとは言え、そこまでたくさんのレコーディングを残していたという事実もすごいなと思いました。
内容はというと、CDの2枚目から8枚目がシングルとしてリリースされた本テイクをレコード番号順(ほぼ年代順)に収録しているのを中心に、1枚目と9枚目以降は、シングルにならなかった曲、あるいはシングル曲の別テイクなどを収録しています。レアなお宝は当然後者にあるわけですが、まずは本テイクをまとめて聴けるのがありがたいですね。やはり、捨て曲がない充実ぶりです。
LPの方はというと、アナログ盤ならではの迫力で聴いてもらいたいということで、B.B.の作品の中でもあまり知られていないハード目な作品を中心に選曲されています。CDに収録されている音とはいずれもテイクが異なります。これにもかなりのこだわりを感じます。
などと、言ってはおりますが、僕もまだまだ聴き出したばかりです。B.B.の伝記本も入っているし(チャールズ・ソーヤー著。単体で売っているものと同じものです)、これから暫く楽しめそうです。

LPサイズで厚みもかなりのもの
ずっしりしたボックスです。

ふたを開けると、B.B.がPヴァイン向けに
サインしたLPのジャケがお出迎え。
(ブックレットの裏表紙です。)
ブックレットはデータと写真も充実しています。

ブックレットの下には、Treasures Untoldという題名の付いたLPが。

LPの下には、CD17枚、それに伝記本がお目見え。
「B.B.完全読本」のチラシも入っています。

CDは、レコードのレーベルをあしあらった
紙ジャケに入っています。

タワレコ新宿では、特典として
オリジナルの特製湯呑みをくれました。
ちなみに、未発表トラックだけ聴きたいという人もいると思いますが、エイスがそういう人向けのCDを企画していますので、そちらを買うのも手かも。まだCD1枚、25曲だけですが、今後半年に1枚のペースでリリースしていくようです。このCDもPヴァインが日本で配給しているので、入手はしやすいはず。

B.B. King
Here's One You Didn't Know About
- From The RPM & KENT Vaults
(Ace CDTOP 1457)
http://acerecords.co.uk/heres-one-you-didnt-know-about-from-the-rpm-kent-vaults
蛇足ながら、今回のボックスでひとつ残念だったのは、パッケージ内側の仕切り紙があまりに安っぽかったことでした。非常に薄っぺらいので、CDやブックレットの重みで潰れるのでは、と心配になっちゃいます。外側のボックス自体が分厚くしっかりしているだけに、その落差にちょっとずっこけました。まあ、もちろん内容には影響はないんですけどね。ブックレットもしっかりしているし。
お高いものだけに気軽にお勧めはしにくいですが、B.B.がお好きならばきっと買って後悔はしないはずです。
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B.B. キング
『ザ・コンプリート・RPM/ケント・レコーディング・ボックス 1950〜1965 The Life, Times and the Blues of B.B. in All His Glory』 (PCD-LP-3/20)
2015/12/16発売
定価:\38,500(税込価格 \41,580)
400セット完全限定生産
詳細はこちらで。
