2017/8/11
Dirty Dozen Brass Band@Blue Note Tokyo ニューオーリンズ
ダーティー・ダズン・ブラス・バンドが2年ぶりの来日ツアーを行いました。前回はビルボードライブでの公演でしたが、今回は変わってブルーノートが招聘元です。
7月22日から27日までの6日間で札幌から名古屋まで4都市で10公演をこなす強行軍。日本最終日の翌晩には北京公演も控えている状況。無茶やるなぁ。
今年は彼らの結成40周年にあたるそうです。その記念を謳ってのツアーでした。しかし驚いたのは、今回のメンバーにトランペットの一人、エフレム・タウンズの姿がなかったことです。彼は、結成当時から一貫してフロントに立ってきたひとりであり、彼抜きのダーティー・ダズンは考えられません。何事かと思いましたが、当初からメンバーには入っていなかったようで、ブルーノートからもバンドからもなんのコメントもなし。喧嘩別れとかでないといいのですが。
エフレムの代わりなのでしょうか、TJノリスという比較的若そうなトロンボーンの人が新たに加わっていました。彼の名は初めて聞きましたが、フロリダ出身の人のようです。助っ人的な位置付けなんでしょうね。他のメンバーは前回の来日と同じです。スーザフォンのカークももう復帰してから、来日するのはこれで4回目です。
エフレム不在の穴は大きすぎると心配でしたが、蓋を開けてみると、それも杞憂でした。グレゴリー・デイヴィスとケヴィン・ハリスがいつも以上に張り切って客席を煽りまくり、気がつけば半ば強制的にみんな踊っていました。(椅子がキチキチで踊るスペースなんかほとんどないのに!)いやぁ、楽しかったです。
“Do It Fluid”、”My Feet Can't Fail Me Now”と初期のノリのいいナンバー2連発で会場もいっきに熱くなってきました。途中、ロジャー・ルイスの娘さんが登場し、ニューオーリンズのセカンドライン・パレードの伝統について日本語で説明。お母さんが日本人(ピアニストの渡辺真理さん)なので、日本語は普通に喋れるんですね。
そこでやったのは、”Paul Barbarin's Second Line”。グレゴリー以外のメンバーが会場中をパレードしながら演奏するニューオーリンズらしい演出でさらに盛り上がりました。そこからメドレーでプロフェッサー・ロングヘアの”Mardi Gras In New Orleans”へ。グレゴリーの口笛のよく鳴ること!客席ではハンカチを振る人もいて、もう賑やかなお祭り状態です。
最後は、やはりロジャー・ルイスの”Dirty Old Man”。ロジャーがエロジジイになって腰を振りまくり、客席から女性も上げて一緒に踊りまくり、ハードにファンキーに締めました。
百戦錬磨で培ったエンターテイナーぶりはさすがだと思いました。しかし40年とはすごいですね。1990年代からはドラムセットを入れ、ギターも入れるなど、伝統的なマーチングバンドのスタイルからは脱線していった彼らですが、音楽性も色々模索しながら、今日まで第一線で活躍し続けているのは、それだけ内容を提示しているからだとこの晩のライヴで実感したのでした。
―
Dirty Dozen Brass Band
Blue Note Tokyo
Thu., July 27, 2017
21:00- (2nd set)
[Setlist]
1. Do It Fluid
2. My Feet Can't Fail Me Now
3. Best Of All
4. Medley: Paul Barbarin's Second Line〜E Flat Blues〜Mardi Gras in New Orleans
5. Snowball
-encore-
6. Dirty Old Man
21:05-22:15 (22:05 - encore)
[Personnel]
Roger Lewis - baritone saxophone, vocals
Kevin Harris - tenor saxophone, vocals
Gregory Davis - trumpet, vocals
TJ Norris - trombone
Kirk Joseph - sousaphone
Julian Addison - drums
Takeshi Shimmura - guitar
写真と7/26のセットリスト
http://www.bluenote.co.jp/jp/reports/2017/07/27/dirty-dozen-brass-band-blue-note-tokyo.html
2015年来日公演レポート
http://black.ap.teacup.com/sumori/1602.html
7月22日から27日までの6日間で札幌から名古屋まで4都市で10公演をこなす強行軍。日本最終日の翌晩には北京公演も控えている状況。無茶やるなぁ。
今年は彼らの結成40周年にあたるそうです。その記念を謳ってのツアーでした。しかし驚いたのは、今回のメンバーにトランペットの一人、エフレム・タウンズの姿がなかったことです。彼は、結成当時から一貫してフロントに立ってきたひとりであり、彼抜きのダーティー・ダズンは考えられません。何事かと思いましたが、当初からメンバーには入っていなかったようで、ブルーノートからもバンドからもなんのコメントもなし。喧嘩別れとかでないといいのですが。
エフレムの代わりなのでしょうか、TJノリスという比較的若そうなトロンボーンの人が新たに加わっていました。彼の名は初めて聞きましたが、フロリダ出身の人のようです。助っ人的な位置付けなんでしょうね。他のメンバーは前回の来日と同じです。スーザフォンのカークももう復帰してから、来日するのはこれで4回目です。
エフレム不在の穴は大きすぎると心配でしたが、蓋を開けてみると、それも杞憂でした。グレゴリー・デイヴィスとケヴィン・ハリスがいつも以上に張り切って客席を煽りまくり、気がつけば半ば強制的にみんな踊っていました。(椅子がキチキチで踊るスペースなんかほとんどないのに!)いやぁ、楽しかったです。
“Do It Fluid”、”My Feet Can't Fail Me Now”と初期のノリのいいナンバー2連発で会場もいっきに熱くなってきました。途中、ロジャー・ルイスの娘さんが登場し、ニューオーリンズのセカンドライン・パレードの伝統について日本語で説明。お母さんが日本人(ピアニストの渡辺真理さん)なので、日本語は普通に喋れるんですね。
そこでやったのは、”Paul Barbarin's Second Line”。グレゴリー以外のメンバーが会場中をパレードしながら演奏するニューオーリンズらしい演出でさらに盛り上がりました。そこからメドレーでプロフェッサー・ロングヘアの”Mardi Gras In New Orleans”へ。グレゴリーの口笛のよく鳴ること!客席ではハンカチを振る人もいて、もう賑やかなお祭り状態です。
最後は、やはりロジャー・ルイスの”Dirty Old Man”。ロジャーがエロジジイになって腰を振りまくり、客席から女性も上げて一緒に踊りまくり、ハードにファンキーに締めました。
百戦錬磨で培ったエンターテイナーぶりはさすがだと思いました。しかし40年とはすごいですね。1990年代からはドラムセットを入れ、ギターも入れるなど、伝統的なマーチングバンドのスタイルからは脱線していった彼らですが、音楽性も色々模索しながら、今日まで第一線で活躍し続けているのは、それだけ内容を提示しているからだとこの晩のライヴで実感したのでした。
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Dirty Dozen Brass Band
Blue Note Tokyo
Thu., July 27, 2017
21:00- (2nd set)
[Setlist]
1. Do It Fluid
2. My Feet Can't Fail Me Now
3. Best Of All
4. Medley: Paul Barbarin's Second Line〜E Flat Blues〜Mardi Gras in New Orleans
5. Snowball
-encore-
6. Dirty Old Man
21:05-22:15 (22:05 - encore)
[Personnel]
Roger Lewis - baritone saxophone, vocals
Kevin Harris - tenor saxophone, vocals
Gregory Davis - trumpet, vocals
TJ Norris - trombone
Kirk Joseph - sousaphone
Julian Addison - drums
Takeshi Shimmura - guitar
写真と7/26のセットリスト
http://www.bluenote.co.jp/jp/reports/2017/07/27/dirty-dozen-brass-band-blue-note-tokyo.html
2015年来日公演レポート
http://black.ap.teacup.com/sumori/1602.html
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