2010/10/21

Dr. John@Billboard Live Tokyoライブ・レポート  ニューオーリンズ

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前回の来日は5年前の2005年9月。ハリケーン・カトリーナでニューオーリンズが被災した直後でした。ハリケーン・エイド・ジャパンの記者会見にゲストで呼ばれ、故郷への思いを語っていたので時期はよく覚えています。

そのときの記者会見の様子です:
ハリケーン・エイド・ジャパン (2005/9/21)
http://black.ap.teacup.com/sumori/13.html


そして、前回の公演レポート:
ドクタージョン@ブルーノート東京 (2005/9/17)
http://black.ap.teacup.com/sumori/10.html


5年のブランクと70歳近い年齢、今回の来日は「今見ておかないと」と思ったファンも多かったのではないでしょうか?2日間4回の東京公演は全て売り切れという事実が、そう言ったファンの思いを感じさせます。

初日の1部を見てきました。紫色のスーツをまとい、サングラスと帽子を深く被って登場したドクターは、足取りも軽く思ったより元気そう。何回か立ちあがってステップも踏んでましたし。以前より少し丸くなったでしょうか?

曲はアルバム「Tango Palace」(1979年)の"Keep That Music Simple"でスタート。のっけから意外な選曲。多分、この曲をライブで聴くのは僕は初めてでした。この回は、典型的なニューオーリンズR&B的なナンバーは殆どなく、渋めの珍しい選曲が中心。短めのセットにも関わらず、「Gris-Gris」から"I Walk On Guilded Splinters"を10分近くもプレイしたのは、このセットの渋さを象徴する選曲でした。 ダークにファンキーに、そんな雰囲気に満ちたライブだったと思います。

ギターのジョン・フォールの立ち位置とは真逆の左側のステージ袖にギターがセットされていたので、もしやドクターが弾くのか?と期待していたところ、弾きました!まだ中盤にも差し掛かる前、鍵盤を離れて、彼はそのギターを持ち、「次はチャンピオン・ジャック・デュプリーの曲だ」と言って、"One Dirty Woman"を。この選曲もまた渋い!ピアニスト、デュプリーの曲でギターを弾くとはまた意表を突いてましたね。曲調はジミー・リードの"Big Boss Man"をまったりとさせた感じのブルースで、リズムもソロもブルージーなプレイを披露。かっこいいなぁ。彼が自分のソロ・ステージでギターを弾くのはあまりないと思うので、これは嬉しい展開でした。

その後新譜からは3曲、ピアノでもブルース・ナンバー"Livin' on Borrowed Time"(カズン・ジョー)などを披露し、ニューオーリンズの定番的マルディグラ・ソング"Mardi Gras Day"へ突入。パレード気分で客席は沸き、ゴスペル・ナンバー"I Shall Not Be Moved"とのメドレーと言う形で更に雰囲気が良くなってきたのですが、残念ながらこれが最後の曲。アンコールは短めな1曲(この曲だけ曲名が判りません)をさらっとやって終わりました。正味75分くらい。あとラストで有名曲を中心に30分くらい追加してくれたら、流れとしては完璧だったかなと思うとちょっと残念ではありますが、ビルボードライブという会場では仕方ないのでしょう。

ドクターの予想以上に元気な姿を見れて、行ってよかったと思いました。
2日目は、テレビ中継が入ったこともあってか、"Iko Iko"など「Dr. John's Gumbo」収録の有名ナンバーも多かったそうです。やっぱり、毎回曲目もプレイも違うのがライブの醍醐味というものですね。

バンドのメンバーは、5年前と同じ3人。このメンバー、定着してますね。特にギターのジョン・フォールがいい音していたのが印象に残りました。彼の前任ルナード・ポッシェの方が存在感はありましたが、フォールはあくが少ない分、バンドにプレイがうまく溶け込みます。特にブルースっぽいプレイが秀逸で、スライドもいい感じでした。ドクターのバンドにははまり役だと思います。

Dr. John & the Lower 911
October 18, 2010 (1st set)
19:07 - 20:23 (encore: 20:17 - )

Set List
1. Keep that Music Simple from 「Tango Palace」
2. Soulful Warrior from 「Anutha Zone」
3. I Walk on Guilded Splinters from 「Gris-gris」
4. Right Place, Wrong Time from 「In the Right Place」
5. One Dirty Woman (Champion Jack Dupree, Dr. John on gt.)
6. Take What I Can Get from 「Creole Moon」
7. Whut's Wit Dat from 「Tribal」
8. Lissen at Our Prayer from 「Tribal」
9. Potnah from 「Tribal」
10. Keep on Goin' from 「City That Care Forgot」
11. I'm Gonna Go Fishin' from 「Duke Elegant」
12. Livin' on Borrowed Time from 「Funky New Orleans」
13. Mardi Gras Day from「Remedies」
14. 〜I Shall Not Be Moved
-encore-
15. ? (She's A Little Ugly?)

[Personnel]
Dr. John (p., org., gt., vo.)
David Barard (b., backing vo.)
Herman "Roscoe" Ernest III (ds., backing vo.)
John Fohl (gt., backing vo.)
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タグ: R&B ガンボ 来日公演
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