2015/3/19

ヘンリー・グレイ/エディ・ショウ東京単独公演決定  ブルース

今年のフジロックフェスティバルへ出演が決まっていたヘンリー・グレイ(p., vo.)とエディ・ショウ(sax, vo.)の東京公演が発表されました。

会場は、何とブルーノート東京です。普段ブルースなど殆どやらない敷居の高いクラブだけに、これは意外でした。昨年は、同じ米国のエージェントが担当していたシル・ジョンソンがビルボードライブで単独公演をやったので、東京公演があるとすればそこかと思ったのですが。

今回、彼らはシカゴ・ブルースの大御所、ハウリン・ウルフ(1910-1976)へのトリビュートという形での来日です。

いずれにせよ、東京で見られるのは嬉しいですね。(その反面、個人的には半ばフジロックに行く気になっていたので、ちょっと残念な気も…(笑))

東京公演発表と同時にバックのメンバー(ベースとドラムス)も発表になっています。フジロックのサイトにも同様の情報が追加されました。

ベースのフェルトン・クルーズは、古くはマイルズ・デイヴィスやミニー・リパートンと活動していたベテランですが、僕はオーティス・ラッシュやオーティス・クレイのバンドでプレイしているのを見た記憶があります。2012年、2013年と青森のジャパン・ブルース・フェスティバルで続けて来日し、ルリー・ベル、マシュー・スコーラーのバックを付けました。

ドラムスのデリック・マーティンはもっと若く、昨年フジロックに出演したシル・ジョンソン、ボビー・ラッシュのバンドに参加していました。

昨年のフジロックにおけるデリックについては、ここにちょっと書いております。毎回曲のエンディング毎に飛び上がるアクションは必見です(笑)。
フジロック・レポート:SOUL MUSIC LEGENDS (2014/8/8書き込み)
http://black.ap.teacup.com/sumori/1554.html

まだギターは未定となっています。バンドの華ですから、いい人が決まるといいですね。エディ・ヴァン・ショウという可能性はまだあるのかな?元ハウリン・ウルフ・バンドの人ということだとヒューバート・サムリンも亡くなってしまいましたし、存命な人は限られてしまいますが、ジョディ・ウィリアムズは最近どうしているんでしょうか?ヘンリーが来られるんならば、ジョディは彼よりは若いので、ありなのでは?

ヘンリーとエディについては、2015/3/10の書き込みを見て下さい:
http://black.ap.teacup.com/sumori/1603.html

しかし、お客さん入るのかなぁ。ちょっと心配です。一晩限りとは言え、コアなブルース・ファンならともかく、一般的に決して知名度は高くないおじいちゃんたちですから、単独公演とはよく決断したなあ、と思います。

内容はいいはずなので、盛り上がってまいりましょう!

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【公演詳細】
公演名:
"LEGENDS OF BLUES" A Tribute to Howlin' Wolf
featuring HENRY GRAY & EDDIE SHAW

“レジェンズ・オブ・ブルーズ” トリビュート・トゥ・ハウリン・ウルフ
featuring ヘンリー・グレイ&エディ・ショウ

日程:2015年7月28日(火)
[1st]Open5:30pm Start7:00pm [2nd]Open8:45pm Start9:30pm

来日メンバー:
Henry Gray(p,vo)  ヘンリー・グレイ(ピアノ、ヴォーカル)
Eddie Shaw(sax,vo)  エディ・ショウ(サックス、ヴォーカル)
Felton Crews(b)  フェルトン・クルーズ(ベース)
Derrick Martin(ds)  デリック・マーティン(ドラムス)
Shun Kikuta (gt)  菊田俊介(ギター)

チャージ:¥8,500(税込)

予約開始日:
ブルーノート東京会員(Jam Session):4月8日(水)より
一般:4月15日(水)より

公式サイト情報
http://www.bluenote.co.jp/jp/artists/legends-of-blues/

フジロックフェスティバル
http://www.fujirockfestival.com/
※7月26日(日)のField of Heavenステージに出演予定(17:10-18:20)


6/18/2015追記
未定となっていたギタリストが菊田俊介に決まり、フジロックの出演が7/26のField of Heavenになることが発表されましたので、情報を更新しました。

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2015/3/18

ハリケーン・カトリーナのドキュメンタリー映画  ニューオーリンズ

ハリケーン・カトリーナがニューオーリンズなど米国南部を襲ってから、今年で10年になります。歳月の経つのは本当に早いものです。ハリケーン前には50万人規模の人口があったニューオーリンズは、被災直後多くの人々が家を失い他の地への移住を余儀なくされました。人口は半分近くまで減ったと言われます。

その後徐々に人々は戻ってきてはいますが、戻るのを諦めた人、未だ戻れない人が多くいます。その数は10万人近くにのぼるそうです。

10周年の節目の年に合わせ、カトリーナに関するドキュメンタリー映画の公開が計画されています。

「Forced Change」というタイトルで、ハリケーンを経験した5人をに焦点を当て、彼らがハリケーンによっていかに人生を変えられてしまったのかを10年にわたって追跡した内容となっているそうです。監督のRennik Soholt氏が自らカメラを回し、取材を続けたということで、執念を感じますね。

非常に興味深い内容なので、是非完成した暁には見たいものです。

公式サイトではトレーラー映像を見ることができます。

http://forcedchange.com/
https://www.kickstarter.com/projects/950466849/forced-change/
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2015/3/10

今年のフジロックでハウリン・ウルフ・トリビュート・ショウが  ブルース

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シカゴ・ブルースの大御所、ハウリン・ウルフのトリビュート・セットということで、彼のバンドでの経験があるヴェテラン・ミュージシャン2人がフジロックのステージに立つこととなりました。ピアノのヘンリー・グレイとサックスのエディ・ショウです。いずれも、シカゴ系のブルースがお好きな方ならば、聞いたことのある名前かと思います。

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FUJI ROCK FESTIVAL '15
"LEGENDS OF BLUES" A Tribute to Howlin' Wolf featuring HENRY GRAY & EDDIE SHAW
HENRY GRAY (Keys) , EDDIE SHAW (Sax) , TBA (Guitar, Bass drums)
July 24-26, 2015
Naeba Ski Resort, Niigata, Japan
(このショウの開催される日については現時点では不明)

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どのような経緯でこのセットが組まれたのかは判りませんが、アーティストのマネジメント(ブッキング?)を担当しているのは昨年フジロックにシル・ジョンソンとボビー・ラッシュを連れてきたJW Entertainmentですから、フジロックに彼らの枠が用意されているということなのかも。

昨年はシルの東京公演(ビルボードライブ東京)も組まれましたが、今年はどうなることやら。ヘンリーとエディ。ビルボードでやってお客さん入る、、、かなぁ?是非、実現してほしいところですが。

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ヘンリー・グレイは、1925年1月19日生まれですから、今年でなんと90歳。ルイジアナ生まれで、1940年代にシカゴに移住。1950年代から60年代にかけてシカゴのブルース・シーンで活躍、その間10年以上の長きに渡りウルフのバンドに在籍しました。ウルフ以外にも、マディ・ウォーターズ、ジミー・ロジャーズ、ジミー・リードなどなど、シカゴ・ブルース全盛期を盛り立てたブルースマンと数多く競演しています。

60年代の後半に家庭の事情から故郷ルイジアナに戻り、以後今日までルイジアナを拠点としています。近年もHenry Gray & The Cats名義で活動を続け、ニューオーリンズのジャズフェスには毎年のように出演。老いてもまだまだ元気です。

1998年に一度来日したことがあります。モントルー・ジャズ・フェスティバル・イン・ジャパンというイベントで、シカゴ・ブルース・オールスターズの一員として出演しました。このときのメンバーには、同じくウルフのバンドで鳴らしたヒューバート・サムリンやアブ・ロックもいました。

僕は取材で彼らにホテルに会いに行きましたが、シカゴからのメンバーの中で一人だけルイジアナからやってきたヘンリーは、インタビューの席でも、他のメンバーと群れるのを嫌がって離れて座っていたのが妙に印象に残っています。

ソロ作で聞かせる彼のサウンドは、ウルフやマディと比べるともっとゆるくご機嫌な感じですが、彼のピアノは和音の付け方に一種独特なものがあり、それが実にブルージーなんですよね。いいピアニストです。

2006年には、その功績が評価され、米国の国立芸術基金(NEA)の「National Heritage Fellow」を受賞しています。これは、日本で言えば人間国宝に相当する非常に名誉ある賞なのです。

ヘンリーについては、BlueSlimウェブサイトに詳しい情報がありますので、そちらもどうぞ。
http://blueslim.m78.com/henrygray.html

《主な作品》
Lucky Man (Blind Pig, 1988)
Live - Blues Won't Let Me Take My Rest (Lucky Cat, 1999)
Watch Yourself(Lucky Cat, 2001)

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エディ・ショウは、晩年のウルフを支えたサックス・プレイヤーです。1937年3月20日、ミシシッピ生まれ。ウルフのレコーディングには1966年ごろからその名が刻まれています。1966年の”Commit A Crime”がレコーディングされたセッションには、エディとヘンリーが一緒に参加しています。

エディは、ウルフが亡くなるまでバンドに在籍し、以後はウルフのバンドを引き継ぎ、エディ・ショウ&ザ・ウルフ・ギャング名義でシカゴを拠点に活動しました。

シカゴのシーンではお馴染みの存在ですが、恐らく過去に来日したことはないのではと思います。(違っていたら教えて下さい。)

《主な作品》
King of the Road (Rooster Blues, 1986)
In the Land of the Crossroads (Rooster Blues, 1992)

《公式サイト》
http://www.eddieshawsax.com/

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今回ギター、ベース、ドラムスはTBAとなっていますが、どんなメンバーで来るのかも興味津々です。どうせなら、ウルフギャングのメンバーを連れてきて、エディ・ショウ&ザ・ウルフギャング・フィーチャリング・ヘンリー・グレイみたいな形になれば、ベストかなと思いますが。

ウルフギャングのベースのラファイエット"ショーティー"ギルバートは、エディと同じく晩年のウルフのバンドでプレイしていた人ですし、ギターは、ソロ・アーティストとしても知られる、エディの息子エディ・ヴァン・ショウです。彼らが来れば盛り上がるのは間違いないでしょう。

あるいは、ギターはヘンリーの人脈でルイジアナからリル・バック・シニガルあたりが来ても嬉しい。ドラムスはシカゴ系でサム・レイあたりもいいかも。(勝手言っていますが…)

さて、どうなることやら。フジロック、今年も行きたくなってきたぞ。

フジロック公式サイトの情報ページ
http://www.fujirockfestival.com/artist/artistdata.asp?id=4189

6/18/2015追記
出演メンバー、公演日程などについては、以下のページに情報を記載しました。
http://black.ap.teacup.com/sumori/1605.html
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2015/3/9

DIrty Dozen Brass Band来日公演レポート  ニューオーリンズ

個人的には、今年のニューオーリンズもの一発目。ダーティー・ダズン・ブラス・バンドの来日公演を観ました。彼らが東京でライヴをやるのは2011年以来ですが、2012年にはフジロックフェスティバルに出演しています。

前回同様、スーザフォンはカーク・ジョセフ。彼は、オリジナル・メンバーながらバンドを離れて久しかったのですが、最新作「Twenty Dozen」にも参加しているし、ここ最近はずっと一緒に活動しているようで、正式にメンバーとして戻ったみたいですね。

トランペットのグレゴリー・デイヴィスとエフレム・タウンズの2人が主にマイクを取り、バンドのフロント的役割を果たしていますが、サウンドの要はカークでした。冒頭”Do It Fluid”から、彼の紡ぎ出す低音がうねる、うねる!後方で黙々とプレイしていましたが、そのグルーヴの存在感は絶大でした。

前回の来日公演もそうでしたが、演奏曲目はメドレー的に色々なリズムや曲が飛び出す自由奔放な感じで、客をステージに上げて一緒に踊ったり、客席にビーズを投げたり、楽しいパーティー的な雰囲気。しかし、いい加減なようで、決めるところはビシッと決めているんですよね。1曲は長めなのですが、ダレることはなかったです。

30分くらい経った頃、グレゴリー・デイヴィスが、「さあさあ、みんな立った、立った!」と促し、客席全員総立ち状態に。コーラスも半ば強制参加で否応なしに盛り上がります。そして、後半はブラックボトム・ブラスバンドの3人(Yassy、Monky、Seiya)が飛び入りで参加。更に場を盛り上げてくれました。彼らは、翌日は自分たちの公演があったので、飛び入りはこの日だけだっとはずですが、得した気分でした。

アンコールは、ここ最近の定番ですね。ロジャー・ルイスの”Dirty Old Man”。それまでクールにプレイしていたロジャーは中央に出てきてノリノリです。カークは、ここではなんと口でベースラインを「プレイ」していました。

セットリストと呼べるものではないですが、だいたいやった曲はこんな感じです。"Fire On The Bayou”と"Sex Machine"は、イントロ部分にちょっとだけやった感じです。こういうファンキーなものをちょこっと挟んで来るとまた盛り上がるんですよね。(^^)

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The Dirty Dozen Brass Band
March 4, 2015, 2nd set
Billboard Live Tokyo
21:30-22:50

Do It Fluid
Tomorrow
Fire On The Bayou
Unclean Waters
Lil’ Lisa Jane
Sex Machine
Use Your Brain
-Encore-
DIrty Old Man

[Personnel]
Gregory Davis - trumpet, vocals
Roger Lewis - baritone saxophone
Kevin Harris - tenor saxophone
Efrem "ET” Towns - trumpet, flugelhorn
Kirk Joseph - sousaphone
Julian Addison - drums
Takeshi Shimmura - guitar

(来日メンバーは、前回とはドラムスとギターが入れ替わっていましたが、主要メンバーは変わりませんでした。ギターのTakeshi Shimmuraは、北海道出身の日本人で、ビッグ・サムのファンキー・ネイションにも参加していた人です。)

[来日公演日程]
2015年3月4日(水)19:00/21:30 ビルボードライブ東京
2015年3月5日(木)19:00/21:30 ビルボードライブ東京
http://www.billboard-live.com/pg/shop/show/index.php?mode=detail1&event=9349&shop=1
2015年3月6日(金)18:30/21:30 ビルボードライブ大阪
http://www.billboard-live.com/pg/shop/index.php?mode=detail1&event=9350&shop=2
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