2017/6/11

映画「Take Me To The River」公開  R&B/ソウル

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ブルース、ソウル好き必見の映画が公開となります。

「約束の地、メンフィス 〜テイク・ミー・トゥー・ザ・リバー〜」(原題:Take Me To The River)は、アメリカ有数の音楽都市、メンフィスの豊かな音楽文化を、オリジナル・セッションの数々を通じて紐解いていくドキュメンタリーです。

メンフィスは、その昔ハイ、スタックス、サン、ゴールドワックス、デュークといったレーベルが次々と設立され、街のシーンからB.B.キング、アル・グリーン、エルヴィス・プレスリー、アイク・ターナー、リトル・ミルトン、ルーファス・トーマス、ブッカーT&ジ・MGズなど、数々の大物が世界に向けて羽ばたいていきました。

シーンの中心となったレコーディング・スタジオのひとつがウィリー・ミッチェルのロイヤル・スタジオです。ハイ・レコードの名作のほとんどがこのスタジオでレコーディングされ、レーベルが亡くなった現在もスタジオは健在です。メンフィスのシーンの黄金期を知るミュージシャンたちが、この映画のためにロイヤル・スタジオに集まり、セッションを展開します。

ボビー・ブランド、メイヴィス・ステイプルズ、オーティス・クレイといった説明不要のスターも登場しますが、ウィルソン・ピケットやアイザック・ヘイズのバンドで活躍したギタリスト、スキップ・ピッツ(近年はボーキーズにも参加)やハウリン・ウルフの右腕だったヒューバート・サムリン、昨年来日もしたウィリアム・ベルもフィーチャーされています。

この映画の面白いところは、ただヴェテランたちを集めた懐古主義的なセッションに終わらず、彼らを若い世代のミュージシャンと引き合わせ、新たな音を生み出す試みをしているところです。例えばオーティス・クレイは名曲"Tryin' To Live Without You"を歌いますが、そこに幼いアーティスト、リル・P・ナットがラップを被せます。音としても面白いですが、P・ナットを見つめるオーティスの嬉しそうな表情がまたいい感じなのです。世代を超えた交流を通じて感じられるのは、立場も個性も違う彼らが皆メンフィスの文化を愛していること、そしてそれを未来に残していきたいという強い思いです。

これは2014年の映画ですが、ここに登場する人たちの中にはスキップ・ピッツやボビー・ブランドなど、映画の完成を見ずに世を去った人たちもおり、彼らの元気な姿を記録した映像として非常に貴重だと思います。この映画の中心的な役割を担っているノース・ミシシッピ・オールスターズのルーサー・ディッキンソンが「この映画プロジェクトについては何年も前から話はしていた。その時点で作り始められればよかった。というのも、その間も多くの人たちが亡くなっているから」と語っていたのは印象に残りました。

完成から3年を経て、ついに日本での公開が実現します。6月17日に新宿K's Cinemaで封切られるのを皮切りに、全国で順次公開が予定されています。映画公開に合わせ、ウィリー・ミッチェルの息子で、現在ロイヤル・スタジオの経営者でもあるプロデューサーのローレンス・”ブー”・ミッチェル(映画の中にも出てきます)が来日し、劇場でのトーク・イベントなどを行います。こちらも楽しみです。

今年2月にはウィリアム・ベルがスタックス復活作でグラミー賞を初受賞、4月には、メンフィス・ソウルのヴェテラン・シンガー、スペンサー・ウィギンズが初来日し大いに盛り上がりました。ロバート・クレイはハイ・リズム・セクションとの共演でメンフィス・ソウルを全面に押し出した新譜「Robert Cray & Hi Rhythm」を発表したばかりです。メンフィスの話題で盛り上がる中、この映画の公開でさらに、この流れが続いていくのは嬉しいことです。

やはり音楽映画は劇場で見たいですね。お見逃しなく!本当にほっこりする楽しいセッションの数々です。

公式サイト
http://www.curiouscope.jp/Memphissoul/
https://www.facebook.com/takemetotheriver.jp/

予告トレーラー



【映画情報】
邦題 約束の地、メンフィス 〜テイク・ミー・トゥー・ザ・リバー〜
原題  Take Me to the River
製作年 2014年
製作国 アメリカ
監督 マーティン・ショア
プロデューサー 
   マーティン・ショア
   コーディ・ディッキンソン
   ローレンス・“ブー”・ミッチェル
   ジェリー・ハリソン
   ダン・サメハ
   ブレット・レナード
時間 98分
日本配給 キュリオスコープ
キャスト  • テレンス・ハワード
      • メイヴィス・ステイプルズ
      • イヴォンヌ・ステイプルズ
      • スヌープ・ドッグ
      • ブッカー・T・ジョーンズ
      • ホッジズ・ブラザーズ(リロイ、チャールズ、ティーニー)
      • ボビー・ラッシュ
      • ウィリアム・ベル
      • チャールズ・”スキップ"・ピッツ
      • チャーリー・マッスルホワイト
      • アル・ベル
      • リル・P・ナット
      • オーティス・クレイ
      • ボビー・ブルー・ブランド
      • テレンス・ハワード
      • アル・ベル
      • デイヴィッド・フッド
      • マーヴェル・トーマス
      • スコット・ボマー
      • ベン・コーリー
      • ノース・ミシシッピ・オールスターズ
      • フレイザー・ボーイ
      • エリック・ゲイルズ
      • ローレンス・“ブー”・ミッチェル
      • ロバート・プラント 他

【公開記念イベント】
「ソウル・トーク・セッション メンフィスの音楽と街の魅力を語りつくす」
2017年6月18日(日)
・12:40の回 上映後
・14:40の回 上映前
会場:新宿K’s cinema 
〒160-0022東京都新宿区新宿3丁目35-13 SHOWAKANビル3F
TEL:03-3352-2471
http://www.ks-cinema.com/

出演:湯川れい子(音楽評論家 作詞家)
   ローレンス"ブー"ミッチェル (ロイヤル・スタジオ総責任者)
MC:Mike Koshitani (音楽評論家)


「公開記念! サイン会付スペシャル・トークショー」
2017年6月18日(日)@代官山蔦屋書店3号館2F音楽フロア
開場18:00 開演18:30
ゲスト:
ローレンス"ブー"ミッチェル (ロイヤル・スタジオ総責任者)
菊田俊介 (ミュージシャン)
Mike Koshitani (音楽評論家)
観覧自由
http://real.tsite.jp/daikanyama/event/2017/05/post-335.html

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Otis Clay

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Charles "Skip" Pitts

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Ian Siegal (left), Eric Gales (center), and Hubert Sumlin

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Bobby "Blue" Bland

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Charlie Musselwhite
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