2006/6/1

コステロ&トゥーサン・プロモ・イベント  ニューオーリンズ

コステロ&トゥーサンのプロモイベントにお誘いを頂いたので行ってきました。
2006年5月31日、会場は品川区の品川教会グローリア・チャペル。

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プレス用の記者会見中心のイベントだと思っていましたが、実際に行ってみると、大半の時間は生演奏でした。コステロ&トゥーサンのイベントにスペシャル・ゲストとして中島美嘉が加わる形で、それぞれの生演奏が聴けました。

まず、司会のピーター・バラカン氏が趣旨説明などを行った上で、アーティストを紹介。続いてスペシャル・ゲストの中島美嘉がニューオリンズに捧げたチャリティー・シングルの曲を2曲とも歌いました。"All Hands Together"ではバックにバンドと20人編成のコーラス隊が。もちろんピアノはトゥーサンです。彼のピアノは120%ニューオリンズしていました。全体としてもセカンド・ライン・リズムのクラッピングが印象的な迫力のある演奏で、中島の声も線は細かったけど、天井へ突き抜けていくような高揚感がありました。一方もう一曲の"What A Wonderful World"では、中島がしっとりと歌い上げ、トゥーサンのピアノが美しかったです。

続いてコステロ&トゥーサン。彼らはデュオ形式で、アンコールまで含め、50分近くやりました。もう最高でした。教会という落ち着いた会場で聞いているのは業界関係者。そういうセッティングでもコステロは、いきなり初っぱなから、客席に降りてきてコーラスを求めるなど、テンション揚がってました。声がよく通っていたなぁ。

殆どの曲はコステロが歌い、曲間の解説も彼がしていましたが、"What Do You Want A Girl To Do?"では、2人が交互に歌い、コーラス・ワークを聴かせるなど、競演らしい一面も。素晴らしい出来なのに、なぜCDにいれなかったんだろうと思いました。(ボーナスDVDのみの収録)

一度ライブコーナーを終え、インタビューコーナーに移りましたが、その後で司会のピーター・バラカン氏の「アンコールやってくれない?」との要請に、コステロの「もちろん!」で、立て続けに3曲。仕込んであったのでしょうが、いい流れでした。最後は、トゥーサンのヴォーカルで"Yes We Can"。コステロは客席に立つように促し、総立ちに。盛り上がった中、90分のイベントが終わりました。

このイベントの模様は公式カメラが入っていたので、6月1日以降、メディアで報道されることと思います。まずは1日朝のめざましテレビでレポートがあるようです。ここに掲載した写真も公式カメラマンによるものです。これでメディアへの露出が増え、コステロ&トゥーサン、あるいはトゥーサン単独としてのツアーで再来日を望みたいところです。関係者の方々もそこも視野に入れているのでしょうね。

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しかし、これだけの濃い内容のイベント。一般公開でなかったのはとても残念でした。そのまま丸ごとDVDにして出してほしいくらいいい内容でした。バラカン氏も興奮気味に見えました。1日のトゥーサン公演、2日のコステロの公演にも期待していいと思いますよ。

中島美嘉は初めてみましたが、想像していたより、ずっと控えめでおとなしそうな感じの女性でした。歌い出しても、あまりそういう印象は変わりませんでした。もっとパワフルな感じの人かな、と思ってましたが。

この日、会場の受付はコステロ&トゥーサンのユニバーサルと中島のソニーに分かれていましたが、ソニーの方が混んでいるようでした。中島の人気はすごいですね。その人気に乗って、トゥーサンやニューオリンズに注目が集まるのであれば、嬉しいことだなと思いました。

■セットリスト

●中島美嘉 (with band including Allen Toussaint on piano)
All Hands Together (with 20 piece choir)
What A Wonderful World

●Elvis Costello & Allen Toussaint (duo without band)
Sharpest Thorn
Freedom For The Stallion
What Do You Want A Girl To Do? (Costello & Toussaint-duet)
The River In Reverse (Costello with acoustic gt.)
Ascention Day
Who's Gonna Help Brother Get Further? (Toussaint-lead vo.)
Nearer To You
Wonder Woman
-encore-
International Echo
Greatest Love
Yes We Can (Toussaint-lead vo.)

●インタビュー・コーナー
メモを元に起こしましたので、細かいところは正確ではないかも知れませんが、あしからず。

◆アラン・トゥーサンのことは以前から知っていたのか?
中島美嘉「とても前からというわけではないですが、色々聴かせてもらっていました。」
◆チャリティー・シングル「All Hands Together」をリリースすることになったいきさつについて。
中島「ニューオリンズの(ハリケーン被害)のことを読み聞きし、私も何か出来ることはないかと思いました。スタッフと相談し、チャリティー・シングルを出すことに決めました。そして、ニューオリンズと言えばアラン・トゥーサンということで、『まさか引き受けてくれないだろうなぁ』と思いつつ、ダメもとで、参加依頼をしました。引き受けて頂き嬉しく思っています。」
アラン・トゥーサン「彼女のことを知っていたわけではないですが、数曲のサンプルを送ってもらい、彼女の歌声と音楽のスピリットが気に入りました。だから、参加を決めたのです。」

◆「The River In Reverse」を作ることになったいきさつについて。
エルヴィス・コステロ「9月のある1週間に一連のベネフィット・コンサートに出演しました。僕が最初に出演したコンサートで"Freedom For The Stallion"を演奏したんです。3回目のコンサートでトゥーサンと一緒になり、今度は彼と一緒にまたこの曲をやろうということになりました。カトリーナの直後に、この曲の歌詞に打ちのめされた思いがしたんです。この競演から、アルバム制作の話しが始まりました。」
「最初は、僕は『アラン・トゥーサン・ソング・ブック』を作りたいと思っていました。でも、それをやろうとすると入れるべき曲が多くなりすぎて、1枚のCDにはとても収まり切らない。6、7枚のボックスになっちゃう。(笑)実際にやったけど収録されなかった曲もありました。最終的には、オリジナル曲も混ぜてアルバムを作る方向に落ち着きました。この一連のライブのとき、僕は"The River In Reverse"を書いたんです。」
「僕らが最初に一緒に書いた曲は、"Ascension Day"でした。最初は、僕らはお互い遠慮しあっていました。『Mr.コステロ、お先にどうぞ』、『いやいや、ムッシュ・トゥーサン、あなたこそどうぞ』そんな感じで、とてもかしこまってなかなか2人ともピアノに触ろうとしなかったんです。でも、一度やり始めたら、その後は順調でした。」

◆今回のアルバムは、プロデューサーにジョー・ヘンリーを迎えていますが、同じプロデューサーとして彼が「運転席に座る」ことについてはどのようにお感じですか?
トゥーサン「彼は素晴らしい『ドライバー』なんです。ミュージシャンとしては客観的に見ることが出来る人ですし、音楽に対する情熱を持っています。人柄も素晴らしいんです。」

◆お二人の競演は今回が初めてではないですよね?
コステロ「僕は、1983年のオノ・ヨーコのトリビュート・アルバムに参加したんですが、そのときアランがプロデュースをしたんです。なので、彼とは古い付き合いです。でも、ジョー・ヘンリーは僕にとって今回が初でした。そこで、僕を悩ませたのは、今回のプロデューサーは誰にお願いしようかということでした。果たして、ジョーにすべきか、はたまたオノ・ヨーコに頼むべきかと。(爆笑)」
「そのあと、1988年に(僕の)アルバム『SPIKE』でアランとダーティー・ダズン・ブラス・バンドを迎えて、"Deep Dark Truthful Mirror"をニューオリンズのシーセイント・スタジオでレコーディングしたんです。」

◆アランは、カトリーナで自宅もシーセイント・スタジオも大きな被害を受けたと聞いています。にも関わらず、とてもポジティブな発言をされていますよね。
トゥーサン「カトリーナに関して、その悲惨さばかりが伝えられていますが、見方を変えれば、そのおかげで世界からミュージシャンが集まって来て、新たなコラボレーションが生まれています。そういう意味では、カトリーナは偉大なブッキング・エージェントと言うこともできます。私はポジティブなスタンスを取るようにしています。現状を嘆いてばかりいてもどうにもならない。それよりは、今何ができるか、何をすべきかを考えるようにしているのです。今回のプロジェクトは、そんな中で生まれたものなのです。」

◆"The River In Reverse"(川の逆流)という曲は、単純に川が逆流をしたことを歌ったものではないですよね?
コステロ「もちろん川の氾濫のこともありますが、それだけを歌ったわけではありません。カトリーナのあとの連邦政府の人間味にかける対応、またその遅さなど、これは人災であると考えています。そういう状況を作ってしまった、今の社会の流れを変えなければならないという思いを込めています。」

◆今回は、リー・ドーシーが歌ったナンバーが多く取り上げられています。アラン、あなたがリー・ドーシーに曲を多く提供したのは、それらの曲を自分で歌う自信がなかったから彼に歌ってもらいたかったのだというような発言をどこかで読んだ記憶があるのですが、それは本当なのですか?
トゥーサン「いや、それは違いますね。私がリー・ドーシーに提供した曲は、彼のために書いた曲なのです。彼がもしこの世にいなかったら、これらの曲は恐らく生まれなかったでしょう。他のアーティストに提供した曲についても同じです。その人、そのときの状況に応じて曲を書いているので、私が歌うことを念頭に置いていたわけではないのです。」
◆それを聞いて安心しました。素晴らしい曲が生まれるきっかけになったドーシーに感謝したいと思います。


■リリース情報■
エルヴィス・コステロ&アラン・トゥーサン/ザ・リヴァー・イン・リヴァース(ユニバーサル UCCB-9011)
 2006年5月27日発売
中島美嘉 がんばれ、ニューオーリンズ チャリティー・シングル
「All Hands Togther c/w What A Wonderful World」 (ソニーミュージック AICL-1745)
 with Allen Toussaint, Cyril Neville and Memphis Horns
 Produced by Dr. kyOn
 2006年6月7日発売

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2006/6/4  22:47

投稿者:グッゴー

blogの方は初めて拝読しました。呼んでいて感動しました!ありがとうございます。
アランのLIVEレポートも最高でした。実は今日アルバムを買ってきたところです。good timing!♭(^_^)♪

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