2016/4/4

R&B/SOUL No. 1 SINGLES 1957-1969発売  R&B/ソウル

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ブルース&ソウル・レコーズの別冊として「No. 1ヒットで知るソウルの歩み[1957〜69年編](R&B/SOUL No. 1 SINGLES 1957-1969)」が発売になりました。

1957〜69年というソウル/R&Bが盛り上がっていた時期にR&Bチャートで一位を獲得したシングル計108曲をカラーのシングル盤写真を入れて取り上げています。歴史を作った様々なシングルたちを眺めているだけで楽しくなりますよ。

発売日:2016年03月25日
出版社名:スペースシャワーネットワーク
定価:本体1600円+税(1728円)

サム・クック、レイ・チャールズ、ジェイムズ・ブラウン、アリサ・フランクリン、テンプテーションズほか、ソウル黎明期から最盛期に活躍したアーティストによる、1957年から69年にかけてのR&BチャートNo.1ヒットを108曲選出し、1曲ずつ丁寧に解説。
R&Bの歴史的ヒットのソング・ガイドとして楽しめるだけでなく、アーティスト辞典としても活用できます。ヒット曲を追うことでソウル・ミュージックの歩みも分かる、新たな切り口の「ソウル入門書」です。

目次

★ [イントロダクション]ソウル覚醒の60年代
★ R&Bチャートの歩みと世界を変えた45回転盤
★ サム・クック/ユー・センド・ミー
★ ジャッキー・ウィルスン/ロンリー・ティアドロップス
★ ジェイムズ・ブラウン・アンド・ザ・フェイマス・フレイムズ/トライ・ミー
★ ドリフターズ/ゼア・ゴーズ・マイ・ベイビー
★ レイ・チャールズ/何といったら
★ ダイナ・ワシントン・アンド・ブルック・ベントン/ベイビー
★ バスター・ブラウン/ファニー・メイ
★ ボビー・マーチャン/ゼアズ・サムシング・オン・ユア・マインド(パート2)
★ ブルック・ベントン/キディオ
★ ハンク・バラード&ザ・ミッドナイターズ/レッツ・ゴー、レッツ・ゴー、レッツ・ゴー
★ ジェリー・バトラー/恋にはご用心
★ ミラクルズ/ショップ・アラウンド
★ チャビー・チェッカー/ポニー・タイム
★ ボビー・ブランド/アイ・ピティ・ザ・フール
★ マーセルズ/ブルー・ムーン
★ アーニー・ケイドー/マザー・イン・ロウ(ままはは)
★ ベン・E・キング/スタンド・バイ・ミー
★ ピップス/ビート・オブ・マイ・ハート
★ ボビー・ルイス/トッシン・アンド・ターニン
★ ジャイヴ・ファイヴ/マイ・トゥルー・ストーリー
★ レイ・チャールズ/旅立てジャック
★ リー・ドーシー/ヤー・ヤー
★ マーヴェレッツ/プリーズ・ミスター・ポストマン
★ バーバラ・ジョージ/アイ・ノウ
★ ジーン・チャンドラー/恋のスーパー伯爵
★ サム・クック/ツイストで踊り明かそう
★ バーバラ・リン/大事にしてネ、あたしを
★ キング・カーティス・アンド・ザ・ノーブル・ナイツ/ソウル・ツイスト
★ リトル・エヴァ/ロコモーション
★ ディー・ディー・シャープ/マッシュ・ポテト・タイム
★ レイ・チャールズ/愛さずにはいられない
★ ブッカー・T&MGズ/グリーン・オニオン
★ メアリー・ウェルズ/恋のパンチ
★ コントゥアーズ/ドゥ・ユー・ラヴ・ミー
★ エスター・フィリップス/リリース・ミー
★ ミラクルズ/ユーヴ・リアリー・ガット・ア・ホールド・オン・ミー
★ ボビー・ブランド/ザッツ・ザ・ウェイ・ラヴ・イズ
★ ルビー&ザ・ロマンティックス/燃える初恋
★ シフォンズ/イカシタ彼
★ ジャッキー・ウィルスン/狂熱のロック・ロック・ロック
★ ジミー・ソウル/イフ・ユー・ワナ・ビー・ハッピー
★ バーバラ・ルイス/ハロー・ストレンジャー
★ エセックス/内気な17才
★ リトル・スティーヴィ・ワンダー/フィンガーティップス(パート2)
★ マーサ&ザ・ヴァンデラス/ヒート・ウェイヴ
★ ガーネット・ミムズ&ザ・エンチャンターズ/クライ・ベイビー
★ リトル・ジョニー・テイラー/パート・タイム・ラヴ
★ インプレッションズ/イッツ・オール・ライト
★ [コラム]“クロスオーヴァー・ヒット”が映す60年代
★ メイジャー・ランス/ウム・ウム(恋はウムウム)
★ タムズ/ホワット・カインド・オブ・フール
★ トミー・タッカー/ハイヒール・スニーカーズ
★ ベティ・エヴァレット/シュープ・シュープ・キッス
★ メアリー・ウェルズ/マイ・ガイ
★ ディオンヌ・ワーウィック/ウォーク・オン・バイ
★ サム・クック/グッド・タイムズ
★ ドリフターズ/渚のボードウォーク
★ スプリームズ/愛はどこへ行ったの
★ ジョー・ヒントン/ファニー
★ ドン・コヴェイ&ザ・グッドタイマーズ/マーシー、マーシー
★ ラークス/ザ・ジャーク
★ ジョー・テックス/ホールド・ホワット・ユーヴ・ガット
★ テンプテーションズ/マイ・ガール
★ ジュニア・ウォーカー&ジ・オールスターズ/ショットガン
★ ソロモン・バーク/ガット・トゥ・ゲット・ユー・オフ・マイ・マインド
★ リトル・ミルトン/ウィア・ゴナ・メイク・イット
★ マーヴィン・ゲイ/アイル・ビー・ドゴーン
★ フォー・トップス/アイ・キャント・ヘルプ・マイセル
★ ウィルスン・ピケット/イン・ザ・ミッドナイト・アワー
★ ジェイムズ・ブラウン/パパのニュー・バッグ
★ フォンテラ・バス/レスキュー・ミー
★ スティーヴィ・ワンダー/アップタイト
★ スリム・ハーポ/ベイビー・スクラッチ・マイ・バック
★ パーシー・スレッジ/男が女を愛する時
★ ウィルスン・ピケット/ダンス天国
★ フォー・トップス/リーチ・アウト・アイル・ビー・ゼア
★ ルー・ロウルズ/恋はつらいね
★ エディ・フロイド/ノック・オン・ウッド
★ スプリームズ/恋はおしまい
★ アーロン・ネヴィル/恋はきどらず
★ フレディ・スコット/アー・ユー・ロンリー・フォー・ミー(悲しき終列車)
★ アリサ・フランクリン/貴方だけを愛して
★ アリサ・フランクリン/リスペクト
★ スティーヴィ・ワンダー/愛するあの娘に
★ ベティ・スワン/メイク・ミー・ユアーズ
★ ジャッキー・ウィルスン/ハイヤー・アンド・ハイヤー
★ サム&デイヴ/ソウル・マン
★ グラディス・ナイト&ザ・ピップス/悲しいうわさ
★ スモーキー・ロビンスン&ザ・ミラクルズ/アイ・セカンド・ザット・エモーション
★ テンプテーションズ/雨に願いを
★ オーティス・レディング/ドック・オブ・ザ・ベイ
★ イントルーダーズ/カウボーイズ・トゥ・ガールズ
★ アーチー・ベル&ザ・ドレルズ/タイトゥン・アップ
★ アリサ・フランクリン/シンク
★ ヒュー・マセケラ/グレイジング・イン・ザ・グラス(草原の太陽)
★ デルズ/ステイ・イン・マイ・コーナー
★ マーヴィン・ゲイ&タミー・テレル/ユーア・オール・アイ・ニード
★ ジェイムズ・ブラウン/セイ・イット・ラウド(パート1)
★ ジョニー・テイラー/フーズ・メイキング・ラヴ
★ マーヴィン・ゲイ/悲しいうわさ
★ タイロン・デイヴィス/心変わりがしたくて
★ スライ&ザ・ファミリー・ストーン/エヴリデイ・ピープル
★ ジェリー・バトラー/オンリー・ザ・ストロング・サヴァイヴ
★ アイズリー・ブラザーズ/イッツ・ユア・シング
★ ジョー・サイモン/チョーキング・カインド
★ インプレッションズ/チョイス・オブ・カラーズ
★ テンプテーションズ/悲しいへだたり
★ オリジナルズ/ベイビー、アイム・フォー・リアル
★ ダイアナ・ロス&ザ・スプリームズ/またいつの日にか

★ 全米R&Bシングル・チャートNo.1ヒット 1960〜69リスト
★ 索引
★ 執筆者紹介(思い出のNo.1ソング)/新井崇嗣、出田 圭、岩間慎一、小出 斉、高地 明、鈴木啓志、日向一輝、平野孝則、文屋 章

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2016/1/11

訃報: Otis Clay 1942-2016  R&B/ソウル

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Otis Clay (1997)
(c) Photo by Masahiro Sumori.


オーティス・クレイが亡くなりました。彼の娘ロンダ・タンクソンによると2016年1月8日18:30頃、クレイは心臓発作で亡くなったとの事です。1942年2月11日の生まれ。享年73でした。

公式サイトの発表(January 9, 2016)

シカゴ・トリビューンの記事によると、翌日9日にもシカゴのウェストサイドでのライヴが予定されていたといい、ブルース・ギタリスト、デイヴ・スペクターが亡くなる2日前にFaceTimeで話した際には元気だったそうです。今のところ、これ以上の情報がありませんが、本当に急だったんですね。アラン・トゥーサンもそうでしたが、元気に活動していた人がこのような形で亡くなってしまうと、寂しいというより、ただ信じられない、やりきれない思いになります。尚スペクターは、シカゴでブルーバーズを率いて長年活躍するブルース・ギタリストで、彼の2014年の作品「Message in Blue」に、オーティスがゲスト参加しています。

オーティスと言えば、さほど大きなヒットがあった人ではないですが、70年代のハイ・レーベルの作品はソウル・ファンに幅広く知られており、中でも1972年の”Trying To Live My Life Without You”は、ビルボードのR&Bチャート24位まで上がり、クレイの最大のヒットとなりました。この曲は1981年にボブ・シーガーがカバーし、クレイよりも大きなヒット(ビルボードのポップチャート5位)を記録しています。

日本では、特に1978年の初来日の際の公演がライヴ盤としてリリースされたことで多くのファンを獲得しています。吉岡正晴さんのブログSoul Searchin’によると来日は以後計10回を数えているそうです。でも、2008年を最後に来ていなかったんですね。一時期は数年に一度のペースで来ていたので、意外でした。初来日公演以後、数年間のうちに立て続けに来日しており、1983年の4度目の来日もライヴ盤になっています。

僕は1997年にロングビーチ・ブルースフェスで見たあと(この写真はそのときのもの)、 1999年の渋谷On Air Eastで行われたBlues & Soul Review、2002年のBlues Paradiseで見る機会がありました。僕が見た来日公演2回はどちらも今は亡きチョコレートクリーム・プロダクションの企画したフェスだったと思います。1999年の来日では、菊田俊介がギターで参加するというブルース・ファンには嬉しい「特典」もありました。彼のブログによると、あのときがクレイとの初共演だったそうです。

全身でソウルを表現するシンガーでした。だから、歌っているところの写真はいつも絵になるんですよね。

チャートインした曲は60年代のワンダフル・レーベルから70年代のハイなど6曲に過ぎませんが、1965年にソロ・デビューをしてから現在まで50年に渡り生涯現役。90年代のブルズアイ・ブルースからの作品など、いい作品を沢山残してくれました。

本当に残念でなりませんが、ご冥福をお祈りしたいと思います。
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タグ: 訃報 obituary chicago

2015/4/14

ウィリアム・ベル来日公演レポート  R&B/ソウル

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(c)Photos by jun2
(Special thanks to Mr. Mike Koshitani.)
All rights reserved.

僕の周囲でもよかったという声がとても多いウィリアム・ベルの初来日公演。

ベテランの初来日というのはワクワクするけど、その反面過度な期待はしないようにと思っています。というのも、頭に思い描く全盛期の姿を維持しているとは限らないからです。ベルはもう75歳。人間それくらいの歳になると、若い頃のようには身体がいうことを効かなくなったりしますから、期待しすぎては本人もかわいそうかなとも思うんですよね。

でも、ウィリアム・ベルにはいい意味で裏切られました。元々声量や声域で勝負するタイプでないというのもありますが、声はよく出ていたし、さすがに20代の若者には見えませんでしたが(笑)、間近でみても肌にも張りがありました。ステージでの振る舞いもシャキシャキしているし、70代とは思えない若々しさでした。

アップテンポの"Happy"から賑やかに始まったステージは、スタックス全盛期を彷彿させる古典的なソウルショー。マイクを口元から離してオフマイクで歌うポーズも、前のめりになって女性客に語りかけるアクションも様になっています。

“I Forgot To Be Your Lover”では途中サム・クックの”You Send Me”歌詞が出てきたり、オーティス・レディングに捧げて歌った”The Dock of the Bay”では、”Fa-Fa-Fa-Fa-Fa (Sad Song)”に繋げる展開を見せたりしたのも、ファンの心をつかむにくい演出でした。

バックを務めたロイ・ロバーツのバンドもよかったですね。ツボを押さえながらも、カチッとしすぎない味なバッキングはベルの歌によくマッチしていました。僕は初日と2日目、それぞれ1回ずつ見ましたが、2日目の方が回数を重ね、明らかに演奏が上向いているのを感じました。3人いたホーン・セクションは、日本で活動するミュージシャンを現地調達した形でしたが、これも大正解。特にアップテンポの曲では、生のホーンが入ると断然音が生き生きしてきます。いなくても成り立つといえばそうですが、いるのといないのでは大違いでした。

今回東京2日間、各2部構成で、計4公演あったんですが、僕は両日とも2部の方を見ました。これはちょっと失敗だったかも。彼が今回用意したセットは1部と2部は殆ど曲を入れ替えていたんですが、両日とも同じパターンでやっていたんです。つまり、初日でも2日目でもどちらでもいいので、1部と2部を見れば、いろんな曲が聴けたというわけなのです。

彼の一番有名な曲”You Don’t Miss Your Water”や”Tryin’ To Love Two”はなぜやらないんだろう?と首を傾げていたら、どちらも1部でやっていたのでした。その代わり、1部を見た人は”Everybody Loves A Winner”などは聴けなかったことになります。

このブログで紹介したオーティスに捧げる”A Tribute To A King”も僕は聴けませんでしたが、これも1部の方では両日ともやっていたのでした。でも、いい演奏を前には、そんなことはどうでもいいんです。清々しいまでに気持ちのよいソウルを熱唱してくれたベルに感謝です。

是非再来日して、次回は関西のファンにもその声を聴かせてあげてほしいと思います。よろしくね。

ちなみに今回、僕はブルース&ソウル・レコーズ誌にもライヴ評を書きました。こちらの方は4/25発売なので、よかったらそちらもあわせてどうぞ。
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William Bell
Mar 28/29, 2015
Billboard Live Tokyo
Setlists

[1st set](初日と2日目は演目は同じ)
1. Easy Comin' Out (Hard Goin' In)
2. Any Other Way
3. Private Number
4. You Don't Miss Your Water
5. Hard To Handle
6. A Tribute To A King
7. Tryin’ To Love Two
8. Born Under A Bad Sign
-encore-
9. Happy

[2nd set](初日と2日目は1曲入れ替え)
1. Happy
2. Lovin’ On Borrowed Time
3. Everybody Loves A Winner
4. I Forgot To Be Your Lover
5. (Sittin’ On) The Dock Of The Bay *3/28のみ
5. Tryin’ To Love Two *3/29のみ
6. Knock On Wood
7. Every Day Will Be Like A Holiday
8. Born Under A Bad Sign
-encore-
9. 1. Easy Comin' Out (Hard Goin' In)

Showtime:
3/28 2nd 21:00-22:20
3/29 2nd 19:30- 20:57

[Personnel]
ウィリアム・ベル / William Bell(Vocals)
ブライアン・クレンショウ / Brian Crenshaw(Bass)
エリック・カレンズ / Eric Callands(Keyboards)
ロイ・ロバーツ / Roy Roberts(Guitar)
アーネット・ディグス / Arnet Diggs(Guitar)
モーリス・ダン / Maurice Dunn(Drums)
ルイス・バジェ / Louis Valle(Trumpet)
宮木 謙介 / Kensuke Miyaki(Baritone Saxophone)
アンディ―・ウルフ / Andy Wulf(Tenor Saxophone)

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終演後サインをいただきました。いい人でした。
なぜこの方向にサインするか?
という疑問は残りますが(笑)。
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2015/3/23

オーティスを追悼したウィリアム・ベル  R&B/ソウル

いよいよ、今週末3月28、29日とウィリアム・ベルの初来日公演が行われます。彼の代表曲といえば"You Don't Miss Your Water"、あるいは最大のヒット曲"Tryin' To Love Two"ということになりますが、僕には彼がオーティス・レディングに捧げた"A Tribute To A King"が特に印象に残ります。

オーティス・レディングは1967年12月10日、飛行機事故によりキャリアの絶頂期に26歳の若さで他界しました。彼がその3日前にレコーディングした"(Sittin' on) The Dock of the Bay"は1968年1月8日にリリースとなり、同年3月16日に彼にとっては初となるビルボード・チャートのトップの座を獲得。

その快挙とほぼ同時期、ウィリアム・ベルの"A Tribute To A King"はリリースされました。こちらは86位とさほど大きなヒットとはなりませんでしたが、事故死から僅か3ヶ月でのリリース。オーティスへのベルの思いが溢れ出る名曲となっています。

ベルは2つ年下のオーティスをキングと称して功績を称え、その死を悼んだのです。2人は同じスタックス所属のレーベルメイトであり、"You Don't Miss Your Water"をオーティスがカヴァーするなど、結びつきが深かったのでした。

拙訳ですが、歌詞を日本語で書き出してみました。来日公演でこの曲をやってくれるかは判りませんが、やったら泣けちゃうなぁ、きっと。

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William Bell
A Tribute To A King
Words & music by Booker T. Jones & William Bell
Stax 248
Released March 12, 1968

皆、聴いてくれ
とある男のうたを歌うから
彼はいい人生を送ったが
それは長くは続かなかった

彼はジョージア州メイコンに生まれ
無一文の貧しい子どもだった
彼はメンフィスにたどり着き
"These Arms Of Mine"を歌った

彼の名前はオーティス、オーティス・レディングだ
彼のソウルフルな歌声がなければ
この世界は違って見えたに違いない

彼はサンフランシスコからニューヨーク
海外へと飛び回り
どこへ行っても人々は
彼に歓声を贈った

ある日彼はジョージアを旅立ち
ウィスコンシンへ向かった
しかしその晩彼が歌うことはなかった
彼を乗せた飛行機が墜ちてしまったから

彼はソウルミュージックの歌手
メンフィス・サウンドのキングだった
とても悲しい気持ちになるよ
もう彼はいないのだから

彼はギターを手元に携えて
息を引き取った
しかし、彼の魂は
今日も無数のファンの心に生き続けている

彼の名前はオーティス、オーティス・レディングだ
彼の肖像は
音楽の殿堂に飾られるべきだろう

オーティス、彼はビッグOの愛称で親しまれた
オーティス、君を失って寂しいよ
ああ、オーティス
君を失って寂しいんだ


Irving Music, BMI Administered outside the US by Warner Tamerlane Publishing Corp.
Japanese translation by Masahiro Sumori.

YouTube-A Tribute To A King - William Bell
https://www.youtube.com/watch?v=G4nUzXWqw9c
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2015/1/10

ウィリアム・ベル初来日決定  R&B/ソウル

いまだ日本の地を踏んでいないサザンソウル・シンガーの大物、ウィリアム・ベルが2015年3月、遂に来日します。オーティス・レディングもカバーした"You Don't Miss Your Water"で知られる彼。滑らかで落ち着いたヴォーカル・スタイルはある意味オーティスとは対照的ですが、そんな中にもこみ上げて来る熱さを感じることができます。

1939年、メンフィス生まれ。ヴォーカル・グループ、デルリオスでの活動を経て、スタックス入り。1961年に"You Don't Miss Your Water"でデビューしました。これはヒットとはならなかったものの、1966年の"Share What You Got”がR&Bチャートの27位まで上がるヒットとなったのを皮切りにいくつかの曲をチャートに送り込みました。1967年にオーティス・レディングが飛行機事故で他界すると、彼を讃えた”A Tribute To A King”をリリースしています。

ベルはスタックスが1975年に倒産するまで在籍し、ソングライターとしても活躍しました。彼が書いた曲ではブッカーTジョーンズと共作した"Born Under A Bad Sign"が特に有名です。アルバート・キングがレコーディングし、クリームがカバーしたあの曲です。

その他、ベルの有名な曲と言えばジュディ・クレイとのデュエットによる”Private Number”(1968年)があります。

ベルは、1969年にはピーチツリー・レーベルを興し、ミッティ・コリアなどの作品をリリースしました。

スタックス亡き後はマーキュリーに移籍し、1977年にアルバム「Comin' Back for More」をリリース。ここからのシングル"Tryin' To Love Two"がR&Bチャートの1位(ポップチャートでも10位)を記録し、ベルの最大のヒットとなりました。80年代以降は自身のレーベル、ウィルビから作品をリリースしています。

ソウル・ファン待望の来日です。今からワクワクしますね。

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【来日公演詳細】
会場:ビルボードライブ東京
3/28(土) 1stステージ開場17:00 開演18:00  /  2ndステージ開場20:00 開演21:00
3/29(日) 1stステージ開場15:30 開演16:30  /  2ndステージ開場18:30 開演19:30
チャージ:サービスエリア 8,800円 カジュアルエリア 6,800円
http://www.billboard-live.com/pg/shop/show/index.php?mode=detail2&event=9377&shop=1
予約受付開始:1月22日 午前11:00より(Club BBL 1月15日 午前11:00より)

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【YouTubeより】

William Bell - You Don’t Miss Your Water (1961)
https://www.youtube.com/watch?v=GvjI9ckcUW8

William Bell - Tribute To A King (1967)
https://www.youtube.com/watch?v=G4nUzXWqw9c

William Bell with Joss Stone - Private Number (2014)
https://www.youtube.com/watch?v=JCFIfLR8Q9o
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タグ: STAX メンフィス
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