2020/1/8

2019年の年間ベスト・アルバム  音楽全般

2019年にリリースされた作品の中から、陶守が個人的に特によいと思ったものを10枚挙げました。そんなにたくさん聴いている訳ではないのですが、10枚に絞るのは結構難しい!特によく聴いたもの、印象に残ったものを中心に選んでみました。10枚は順不同です。どれがベストというのは特にありません。

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◆ The Who / WHO (Polydor UICP-1197)
前作「Endless Wire」から13年も経っていた事実に驚きでしたが、新譜が出るというだけで興奮もののザ・フーです。それが、聴いてみるとまあ、曲作りといい、アレンジといい、演奏といい、どこをどう切ってもザ・フーとしかいいようのない個性が詰まった作品で嬉しくなりました。若いころのような破壊的な勢いこそないものの、より円熟味を増して元気なのはさすがです。


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◆ Jimmy Johnson / Every Day Of Your Life (Delmark DE861)
いまやシカゴ・ブルース界の最長老ではないかと思います。ここ最近、元気に誕生日を迎えたなど健在ぶりがSNSで伝わって来ていましたが、このアルバムを聴いて納得。91歳になるのですが、若々しく瑞々しい音をしています。フェントン・ロビンソンの”Somebody Loan Me A Dime”はマイナー調にアレンジされていて、いかにもジミーらしいクールな雰囲気です。あのボズ・スキャッグスのバージョンも彷彿させます。


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◆ Junior Watson / Nothin' To It But To Do It (Little Village Foundation 814519025535)
スウィング感の気持ちよい作品で、職人的なワトソンのギター・プレイも冴えています。ヴォーカルは主にリサ・ルシュナー(ギタリストのキッド・アンダーセンの奥さん)とアラバマ・マイクが分け合っていてともに元気いっぱいです。インストにもいいものが多く、スカのリズムに料理されたスタンダード曲”Caravan”あたりもいい感じでした。


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◆ The Subdudes / Lickskillet (no label, no number)
自主製作で知らないうちに地味に新譜をリリースしていましたが、サウンドは変わらずの極上のルーツ・ロック。美しいコーラスワーク、豪快なスライド・ギター、シンプルなパーカッションなどなど、この人たちの個性は不変です。クラリネットを入れてニューオーリンズ・ジャズっぽいサウンドを展開する曲もあります。ニューオーリンズも新しい人がどんどん出て来ていますが、こういうヴェテランが元気なのは嬉しいですね。


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◆ Chip Wilson / Stories And Occasional Lies (ArtistShare AS0165)
ニューオーリンズを拠点とするギタリストで、アコースティック・サウンドを中心にゴスペル、ブルース、フォークなどのアメリカン・ルーツを展開します。取り立ててニューオーリンズっぽい感じではないのですが、” Quarter to Four”でチューバを加え、セカンドライン・パレードっぽい雰囲気を出しているところなどは心憎いです。


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◆ The Revelers / At The End Of The River (The Revelers, no number)
理屈抜きに楽しいダンス・ミュージックです。この人たちは、前進のレッド・スティック・ランブラーズの頃から大ファンです。基本にあるのはケイジャン・ミュージックですが、ソウル、ロックンロール、ブルースなど色々な要素が織り交ぜられています。


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◆ Jontavious Willis / Spectacular Class (Kind Of Blue Music, no number)
本作で初めてブルース部門のグラミー賞にノミネートされました。この作品のインパクトは相当強烈でした。23歳という若手でここまでブルースに真っ直ぐに取り組んでいる人がいること自体が驚きでした。エレキから弾き語りまでスタイルは多様ではありますが、基本的に戦前ブルースを思い起こすトラディショナルなスタイルで、古きはかえって新鮮でした。


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◆ 吾妻光良 & The Swinging Boppers / Scheduled By The Budget (Sony Music AICL-3699)
これはやられましたね。バッパーズ節炸裂、最高におもろいし、最高にご機嫌です。かっぱえびせんじゃあるまいですが、やめられない止まらないです。大人はワイン2本まで?それ以上飲むのは子供?何言っているのかまるっきりわかりません(笑)。吾妻さんのギャグセンスは何度きいてもクスッときます。


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◆ Los Lobos / Llegó Navidad (Rhino R2 604538)
ロスロボスは、Will The Wolf Survive?の頃からのファンです。作品によって随分路線を変えて来たりしますが、僕はどれも好きです。今回は彼らの原点とも言えるメキシカン・トラディショナル風でクリスマス・アルバムを作ってくれました。年末に結構聴きまくりました。とにかく楽しい。


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◆ Wild Chillun / Rock & Roll Fantasy (P-Vine PCD-27040)
W.C.カラスとChihanaが組んで結成したバンドのデビュー作。ブルースとは違いますが、奇をてらった事は一切なく、ストレートにガツンと来るロックンロールで爽快です。

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これ以外で特筆すべきものとしては、久々の新譜だったジョン・ブッテ。過去の作品と比べると地味な印象でしたが、味わい深い作品でした。長年活動を共にしたギタリストで癌で亡くなったトッド・デュークが参加した最後の作品でもありました。

ジャズフェス50周年記念5枚組ライヴCDもなかなか凄いものがありましたが、これはひとつの作品という感じでもないので選外としました、

あとは、キケ・ゴメスとの共演盤、ライヴ盤と2枚のアルバムを立て続けにだしたロッキン・ジョニー、深みのある作品「We Get By」をリリースしたメイヴィス・ステイプルズ、日本からピアノでLeeさんも参加したキャッシュ・ボックス・キングス、キューバン・ミュージック色を押し出したプリザヴェーション・ジャズ・バンドなども印象に残りました。

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【過去の年間ベスト・アルバム10選】

2017年
https://black.ap.teacup.com/sumori/1772.html

2016年
https://black.ap.teacup.com/sumori/1721.html

2013年
https://black.ap.teacup.com/sumori/1487.html

2010年
https://black.ap.teacup.com/sumori/615.html

2008年
https://black.ap.teacup.com/sumori/209.html

2006年
https://black.ap.teacup.com/sumori/61.html
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2019/12/31

2019年に見たライヴ  音楽全般

2019年ももうそろそろ終わりです。今年僕が見たライヴのリストです。備忘録です。今年は、例年より若干多めな65本のライヴを見に行きました。

ザ・ウェイト・バンドは期待以上に素晴らしい内容でした。ポール・バレアがそのすぐ後に亡くなってしまったこともあり、忘れられない公演となりました。あとは、ニューオーリンズで見たWater Seedも2時間を超える熱いソウル・ショーで圧巻でした。とてもベストを1つや2つに絞ることはできないですが、今年も色々といいものを見ることができました。

今年も一年見ていただいてありがとうございました。2020年もよろしくお願いします。

陶守正寛


2019年にsumoriが見たライヴ

  • 1月7日(月) Bloodest Saxophone tribute to Big Jay McNeely 渋谷クラブクアトロ
  • 1月19日(土) SOUL大喜利 (Los Royal Flames, Golden Wax Orchestra, 東京さんた) 新橋Aratetsu Underground
  • 1月27日(日) Japan Brewers Cup (KOTEZ&江口弘史 w/桜井秀俊ほか) 横浜大さん橋ホール
  • 2月2日(土) Zydeco Kicks 江古田倶楽部
  • 2月7日(木) Funk on da Table 恵比寿LIQUID ROOM
  • 2月10日(日) Washboard Chaz & Steve Gardner 恵比寿What The Dickens!
  • 2月11日(月) Washboard Chaz & Steve Gardner 中野Bright Brown
  • 2月20日(水) Rie "Lee” Kanehira 中野Bright Brown
  • 2月22日(金) 吉村瞳 中野坂上LODI
  • 3月9日(土) Angel KON 中野坂上LODI
  • 4月5日(金) SHIME with 古橋一晃 中野坂上LODI
  • 4月13日(土) 横浜ジャグバンドフェスティバル 横浜Thumbs Upなど
  • 4月14日(日) 9mm Parabellum Bullet 日比谷野外音楽堂
  • 4月20日(土) キング・オリバーさん祭り(ISSEI & HIS DIXIE SYNCOPATORS) 新橋Aratetsu Underground
  • 4月21日(日) Earth Day Tokyo 2019 (頭脳警察、加藤登紀子、吉村瞳ほか) 代々木公園
  • 4月21日(日) Rockin' Johnny Burgin 中野Bright Brown
  • 4月26日(金) Chihana 中野坂上LODI
  • 5月1日(水) Teacher & The Soul Expresso、Zydeco Kicks 三鷹バイユーゲイト
  • 5月6日(月) 吉祥寺音楽祭 吉祥寺駅前
  • 5月8日(水) Rie "Lee” Kanehira 中野Bright Brown
  • 5月11日(土) Sugar Brown 中野Bright Brown
  • 5月12日(日) Angel KONN 荻窪ROOSTER本店
  • 5月16日(木) Danny Kortchmar & The Immediate Family ビルボードライブ東京
  • 5月17日(金) Wild Chillun 高円寺JIROKICHI
  • 5月19日(日) Sugar Brown 荻窪ROOSTER本店
  • 5月26日(水) 大野木一彦 中野Bright Brown
  • 6月2日(日) 吾妻光良& The Swingin’ Boppers 渋谷タワーレコード
  • 6月9日(日) Maria Muldaur ビルボードライブ東京
  • 6月14日(金) Kai Petite 中野坂上LODI
  • 6月16日(日) Tedeschi Trucks Band 東京ドームシティホール
  • 6月28日(金) Corey Henry & The Treme Funktet Blue Nile, New Orleans
  • 6月30日(日) Palmetto Bug Stompers d.b.a., New Orleans
  • 6月30日(日) Egg Yolk Jubilee d.b.a., New Orleans
  • 7月1日(月) Kermit Ruffins & The Barbecue Swingers with Irvin Mayfield Mother-In-Law Lounge, New Orleans
  • 7月1日(月) Sierra Green and the Soul Machine  Maison, New Orleans
  • 7月1日(月) Hot Club of New Orleans Spotted Cat, New Orleans
  • 7月1日(月) Les Getrez N Creole Cooking Bamboulas, New Orleans
  • 7月2日(火) Mem Shannon 30/90, New Orleans
  • 7月2日(火) Water Seed Blue Nile, New Orleans
  • 7月3日(水) Tin Men d.b.a., New Orleans
  • 7月3日(水) Kevin Morris & Uptown Production Tapps II, New Orleans
  • 7月15日(月) 長崎村の海びらき 南長崎ターナーギャラリー
  • 7月16日(火) チャラン・ポ・ランタン 新宿タワーレコード
  • 7月17日(水) Toronzo Cannon, Nora Jean Motion Blue横浜
  • 7月20日(土) ひょうろく玉 中野坂上LODI
  • 7月31日(水) Bloodest Saxophone with Crystal Thomas 渋谷クラブクアトロ
  • 8月3日(土)  Zydeco Kicks 東長崎納涼大会
  • 8月12日(月) Big Western 上野不忍池水上音楽堂
  • 8月27日(火) Delta Beat 新橋Aratetsu Underground
  • 9月1日(日)  The Weight Band w/Paul Barrer & Fred Tackett ビルボードライブ東京
  • 9月5日(木) 菊田俊介/Bandung Blues Project BLUE MOOD
  • 9月6日(金) 倉井夏樹 w/斎藤渉 中野坂上LODI
  • 9月16日(月) 敬老の日ブルース(スカンクちかの、武蔵野ミニー、菅原広巳) 新橋Aratetsu Underground
  • 9月21日(土) TRIO DA BLUES(山岸潤史、近藤房之介、永井ホトケ隆) 所沢MOJO
  • 9月23日(月) GATEMANIA 元住吉Powers2
  • 9月28日(土) Louisiana Saturday Night 笹塚ボウル
  • 10月4日(金) SHIME with 古橋一晃 中野坂上LODI
  • 10月19日(土) Country Gold前夜祭 熊本Good Time Charlie
  • 10月20日(日) Country Gold 南阿蘇ASPECTA
  • 10月22日(火) Neil Billington & ジョニー柳田 ほうぼう屋
  • 10月27日(日) Neil Billington 中野Bright Brown
  • 11月3日(日) 福生ブルースフェスティバル 東福生駅前マルフジ駐車場
  • 11月4日(月) Festa In Vinyl 練馬白石農園
  • 11月26日(火) Jimmy Herring & the 5 of 7 コットンクラブ
  • 12月10日(火) Paul Garner 荻窪ROOSTER本店
  • 12月28日(土) Zydeco Kicks 池袋FREE FLOW RANCH
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  • 2019/11/21

    ジャズ・トランペッター、チェット・ベイカーの映画公開  音楽全般


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    ジャズ・トランぺッター/歌手のチェット・ベイカーを題材にした映画「マイ・フーリッシュ・ハート(原題:My Foolish Heart)」が11月8日より日本公開となっています。

    近年ミュージシャンの伝記映画は多いのですが、この作品はそういう中でもちょっと異色な部類に入るかも知れません。チェットのキャリアを追う内容とはなっていません。もちろん演奏シーンはありますが、特段音楽映画という感じでもないです。舞台は彼が後年を過ごしたアムステルダム。1988年に謎多き事故死を遂げるシーンから始まり、そこに至るまでの晩年の日々の彼の心理描写、彼周辺の人間模様が中心となっています。麻薬に溺れ、恋人と別れ、精神的に追い詰められていく様を描き出しています。

    ここまで切り込むと実際のところ、彼の考えていたこと、感じていたことはどうだったのか、それは本人しかわからないはずで、チェットを題材にした創作の人間ドラマと言った方がいいかも知れません。映画としては「実際の出来事から着想を得たフィクション」であるとのことです。でも、チェットは実名で出てきますし、史実的な部分はそのまま表現されています。

    正直言って非常に暗いですが、心の奥底をえぐり取られるような迫力を感じる作品です。チェット・ベイカーという天才の音楽について、今一度考えるいい機会となる映画だと思います。
    11月8日より東京で公開され、その後日本各地で上映される予定とのことです。

    監督のロルフ・ヴァン・アイクはオランダのテレビ映画などを中心に活躍している監督・脚本家で、長編劇場映画はこれがデビュー作となるそうです。またチェットを演じるのはアイルランドのロック・バンド、The Wallsのヴォーカルを務めるスティーヴ・ウォール。トランペットはこの映画の役が決まるまで吹いたことがなかったそうですが、見事に孤高の天才トランペッターの役になりきっています。

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    映画予告編



    [ストーリー]
    1988年5月13日、金曜日の未明。ひとりの男がオランダ・アムステルダムのホテルの窓から転落した。いち早く現場に駆けつけた地元の刑事ルーカス(ハイス・ナバー)は、うつ伏せの状態で頭部から血を流している遺体を確認すると、その男が落ちた2階の窓辺に謎めいた人影を目撃する。しかし殺風景な部屋の内部には誰もおらず、机にはドラッグ用の注射器などが散乱し、床にはトランペットが転がっていた。
    一時帰宅したルーカスが目覚めると、ラジオが意外な人物の訃報を伝えていた。チェット・ベイカー、享年58歳。伝説的なトランペット奏者である彼が、なぜアムステルダムの場末のホテルで転落死したのか。投身自殺なのか、それとも何者かが関与した事件なのか。すぐさま捜査を開始したルーカスは、最初にチェットのマネージャー役を務めていたピーター(ティボー・ヴァンデンボーア)を訪ねる。ピーターの証言によれば、チェットは数日前のレコーディングの際に「アイ・キープ・ユー・クロース・トゥー・ミー」を心地よさそうに演奏し、最後のライブでは苦しげな様子で「マイ・フーリッシュ・ハート」を歌ったという。さらにピーターは「ここ数日、彼は魂を失っていた。巨大な暗い虚無感にむさぼり食われたかのように」と、ルーカスに言い伝えた。
    次にルーカスが訪ねたのは、フィールグッド医師(アルヤン・エーダーフィーン)だった。ごく最近、ひどい体調で転がり込んできたチェットを手当てしてやったと語るフィールグッドは、彼と親密な仲だったらしい。そしてルーカスは、チェットにはサラ(リンゼイ・ボーチャンプ)という最愛の女性が存在していた事実を聞き出すが・・・。

    監督/脚本:ロルフ・ヴァン・アイク
    出演:スティーヴ・ウォール、ハイス・ナバー、レイモンド・ティリー
    2018年/オランダ
    (c)2018 (Pupkin) - VPRO
    配給:ブロードメディア・スタジオ
    宣伝:ポイントセット
    11月8日(金)ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国順次公開
    公式サイト:http://my-foolish-heart.com/

    ※画像とストーリーのテキストは公式サイトより転載しました。
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    2019/10/25

    有終の美を迎えたカントリーゴールド  音楽全般

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    この週末は、日本最大のカントリー・ミュージックの祭典、カントリー・ゴールドを観に熊本に出かけました。僕にとってこのフェスは3回目ですが、フェス自体は1989年に始まり今年で31回目。そして、これが最後になります。終わる理由はきっと裏事情も含め色々あるのでしょうが、エミルー・ハリスやブラッド・ペイズリー、アリソン・クラウスなどカントリー・ミュージックの錚々たるアーティストを招聘してきたフェスが消えてしまうのはなんとも寂しいことです。

    昨年30回目の節目を迎え、これで最後か?とのうわさもあちこちから聞こえて来ましたが、主宰者のチャーリー永谷さんは、やれる限り今後もやる、とステージで宣言していました。

    しかし2019年に入ってから、今年のフェスを最後に歴史に幕を下ろすことが正式に発表されたのでした。

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    ラストだったからか、客足は去年と比べるとかなりよかったようです。台風の影響が心配されましたが、蓋を開けてみればまずまずの天気。南阿蘇のパノラマ絶景を背景に聴くカントリー・ミュージックは最高に気持ちがいいのです。唯一無二のフェスでしょうね。

    今年のメンツはマール・ハガードの息子たちノエル&ベンのデュオ、グレン・キャンベルの娘のアシュリー・キャンベル、米空軍のバンド、パシフィック・トレンズ、そして毎年出演している主宰者チャーリー永谷のキャンボールズの4組でした。

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    Ben & Noel Haggard

    安定感のある演奏を聴かせたノエル&ベン・ハガードもよかったのですが、僕はもうアシュリー・キャンベルが最高でした。来日直前にグレン・キャンベルの映画「アルツハイマーと僕(原題:Glen Campbell - I'll Be Me)」を見て気分を盛り上げていたというのもありますが、さすが幼い頃から父親に英才教育を受けていただけあって抜群にうまいし、なんと言っても女性らしい華がありました。


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    Ashley Campbell

    2018年リリースのデビュー・アルバム「The Lonely One」はテイラー・スウィフトっぽいポップ・アイドル的なサウンドを狙った感もありましたが、ライヴの印象はそれよりも自然なカントリーサウンドで断然いいです。グレンの映画の中でも披露していた父親に捧げた曲”Remembering”はジーンと来ましたし、リリース前の新曲も披露。また、自分の曲の合間に父親のレパートリーも混ぜ込んでくるあたりは心憎かった。バンジョーが哀愁を持って響く”Gentle on My Mind”、しっとりと歌い上げた"Wichita Lineman”そして、ラストは”Rhinestone Cowboy”で賑やかに締めてくれました。

    ニューオーリンズ・ファンとしては、”Southern Nights”もやってくれたのもうれしかったです。


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    出演者がステージに揃ったフィナーレ

    最後は、出演者全員がステージに再度上り、チャーリー永谷さんの決め歌”Good Time Charlie”で賑やかにフィナーレを迎えました。アシュリーはパシフィック・トレンズのギターの人とステージでダンスをしていましたよ。みんな楽しそうでした。

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    終演後ふと空を見上げるとピンク色に染まった綺麗な夕焼けが大空を包んでいました。

    このフェスを最初から仕切ってきたチャーリー永谷さんは今年で83歳。もうここら辺が引き際と考えたとしても不思議ではないです。昨年はちょっとお疲れのようだったチャーリーさんでしたが、今年は声もよく出ていてお元気でした。あれで80歳超えているとは思えない。31年間お疲れ様でした。これからも、違う形でカントリー・ミュージックを盛り上げて行って下さい。

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    このフェスの主宰者チャーリー永谷さん


    【イベント情報】
    カントリーゴールド2019 Final Encore
    会場:熊本県野外劇場 『アスペクタ』(南阿蘇村)
    日時:2019年10月20日(日) 開場9:00 開演12:00 終演18:30
    チケット:前売り7,000円 当日8,000円 学生割引3,000円
         小学生以下無料
    出演アーティスト:
    Ben & Noel Haggard
    Ashley Campbell
    Pacific Trends
    Charlie & Cannonballs
    公式サイト:http://countrygold.net/

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    ステージ前で繰り広げられるカントリーダンスもこのフェスの名物

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    常連客?のジョン・ベルーシも踊る!


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    一風変わったお客さんもちらほらと

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    2019/1/11

    イノシシジャケット  音楽全般

    亥(イノシシ)年ですね。というわけで今年も干支にちなんだアルバム・ジャケットを探してみました。

    昨年犬ジャケットが思った以上に少なく苦戦しましたが、イノシシは更に少ないみたいです。厳密にイノシシに限ってしまうと何もなくなってしまうので、豚もOKとしました。亥年は中国ではYear of the Pigだそうなので。どブルースは見つけられませんでした。ブルースっぽいものということでご勘弁。

    でも、10枚は集まりませんでしたので、8枚です。しかも、豚がいるのかわかりにくいものが多いという…。

    DR. JOHN / Dr. John’s Gumbo (1972)
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    これはニューオーリンズ好きには基本中の基本の作品ですが、ジャケットに豚がいることを認識していない人も多いかも?

    BLODWYN PIG / Ahead Rings Out (1969)
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    この人たちは、まあバンド名がバンド名ですから。他のアルバムにも豚が映っているものがありますが、このデビュー作が一番よく知られている豚ジャケットなんではないかな。

    PINK FLOYD / Animals (1977)
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    ピンクフロイドのライヴで会場を舞う空飛ぶ豚はなかなかインパクトありましたが、このジャケットでは小さいですね。LPならともかく、CDだと豚に気づかないかも?

    ELVIN BISHOP / Hog Heaven (1978)
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    今回一番ブルース寄りなのはこの人でしょうか。この人は1969年の The Elvin Bishop Groupも豚ジャケです。

    THE BAND / High on the Hog (1996)
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    再結成後のザ・バンド、わかりやすい豚ジャケですね。

    LINDA RONSTADT / Silk Purse (1970)
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    なかなかインパクトのある豚さんたちです。リンダ・ロンシュタットのセカンド・アルバムです。

    Porky's Revenge Original Soundtrack (1985)
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    映画「ポーキーズ」続編のサントラです。ネオンサインの豚さんです。映画自体はまあくだらないと言えばくだらないのですが、サントラはファビュラス・サンダーバーズやデイヴ・エドモンズが入っていたりしてなかなかいいです。ジェフ・ベックがプレイするSleepwalkもいいんだよなぁ。

    Prime Chops - Blind Pig Sampler (1990)
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    これは作品のジャケットというよりはブラインドピッグというレーベルのロゴマークが豚だなぁという話ですw。
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