2011/8/18
J.D.サウザー、ライブレポート ロック
歌心たっぷりのライブでした。J.D.をバックアップするのはクリス・ウォルターズのピアノのみというシンプルすぎるくらいシンプルな編成だけに、歌と楽曲の素晴らしさが際立っていました。
もったいぶることもなくさくっと出てきて、淡々と曲を繰り出すJ.D.。そのステージ進行にはエンターテインメント性は皆無。でも、それでいいのです。曲は冒頭の2曲は新譜「Natural History」と同じ。彼が曲作りに参加したイーグルスの曲４曲は特に盛り上がりました。中でも、ラスト・アルバム「The Long Run」の最後の曲"The Sad Cafe"は個人的に大好きな曲だったので、これをやったのは感激でした。イーグルスの再結成ライブでもやっていなかったので、生で聴けるとは感無量です。
自分の曲だけでなく、"Bye Bye Blackbird"、"Ain't Misbehavin'"といったジャズのスタンダードナンバーも披露。これも、クールでしたね。ギターは正直、ミスタッチが多くてハラハラしましたが（下手ではないんですが結構なんでもないところで間違える）、それも味かなぁ。ピアノは好サポート。バラードよし、ジャジーなプレイもよし。いい音してました。
これも「The Long Run」の曲ですが"Heartache Tonight"がこの回一番の盛り上がりでした。J.D.がクリスに「この曲のキーなんだっけ？」と言いながら2フレット目にカポを付けかけて「いや、これは違うな」と言って外す信じられないようなアバウトな出だし。でも、曲が始まると客席からは手拍子と歓声がひと際大きく響きました。途中、J.D.がブレイクで決めのフレーズを思いっきりとちる一幕も盛り上がるネタになってしまうといういい雰囲気。
盆のシーズンのせいか客の入りは今ひとつでしたが、J.D.は「暑いのに、夏休みなのに、月曜火曜なのに、来てくれてありがとう」と妙に状況を把握しているのも面白かった。
飾り気はないけど、終わったあととても心地よい余韻を残す素晴らしいライブでした。１時間ちょっとと短かったですが、満足です。多分、普通のホールでやっても、あの調子では長くやる感じでもなさそうだし。充分聴けました。
来日中に既に次回の来日も発表されているという異例ぶり。来年の2月、再びビルボードライブでカーラ・ボノフとやるそうです。これもよさそうですね。
最後に蛇足ながら、J.D.さん。アコギのセーハーコード、押さえにくそうなので、弦高を下げてみたらどうでしょう？、エレキの柔らかい弦もいいかも。（笑）よけいなお世話か...。
J.D. Souther at Billboard Live Tokyo
Tues., Aug. 16, 2011, 2nd set
21:35-21:45
[setlist]
Go Ahead and Rain
Faithless Love
New Kid in Town
Silver Blue
Bye Bye Blackbird
Sad Cafe
Ain't Misbehavin'
I'll Take Care of You
Banging My Head Against the Moon
Heartache Tonight
Little Victories
Best of My Love
You're Only Lonely
-encore-
I'll Be Here at Closing Time
[Personnel]
J.D. Souther - vocals, acoustic guitar
Chris Walters - grand piano, backing vocals
2
もったいぶることもなくさくっと出てきて、淡々と曲を繰り出すJ.D.。そのステージ進行にはエンターテインメント性は皆無。でも、それでいいのです。曲は冒頭の2曲は新譜「Natural History」と同じ。彼が曲作りに参加したイーグルスの曲４曲は特に盛り上がりました。中でも、ラスト・アルバム「The Long Run」の最後の曲"The Sad Cafe"は個人的に大好きな曲だったので、これをやったのは感激でした。イーグルスの再結成ライブでもやっていなかったので、生で聴けるとは感無量です。
自分の曲だけでなく、"Bye Bye Blackbird"、"Ain't Misbehavin'"といったジャズのスタンダードナンバーも披露。これも、クールでしたね。ギターは正直、ミスタッチが多くてハラハラしましたが（下手ではないんですが結構なんでもないところで間違える）、それも味かなぁ。ピアノは好サポート。バラードよし、ジャジーなプレイもよし。いい音してました。
これも「The Long Run」の曲ですが"Heartache Tonight"がこの回一番の盛り上がりでした。J.D.がクリスに「この曲のキーなんだっけ？」と言いながら2フレット目にカポを付けかけて「いや、これは違うな」と言って外す信じられないようなアバウトな出だし。でも、曲が始まると客席からは手拍子と歓声がひと際大きく響きました。途中、J.D.がブレイクで決めのフレーズを思いっきりとちる一幕も盛り上がるネタになってしまうといういい雰囲気。
盆のシーズンのせいか客の入りは今ひとつでしたが、J.D.は「暑いのに、夏休みなのに、月曜火曜なのに、来てくれてありがとう」と妙に状況を把握しているのも面白かった。
飾り気はないけど、終わったあととても心地よい余韻を残す素晴らしいライブでした。１時間ちょっとと短かったですが、満足です。多分、普通のホールでやっても、あの調子では長くやる感じでもなさそうだし。充分聴けました。
来日中に既に次回の来日も発表されているという異例ぶり。来年の2月、再びビルボードライブでカーラ・ボノフとやるそうです。これもよさそうですね。
最後に蛇足ながら、J.D.さん。アコギのセーハーコード、押さえにくそうなので、弦高を下げてみたらどうでしょう？、エレキの柔らかい弦もいいかも。（笑）よけいなお世話か...。
J.D. Souther at Billboard Live Tokyo
Tues., Aug. 16, 2011, 2nd set
21:35-21:45
[setlist]
Go Ahead and Rain
Faithless Love
New Kid in Town
Silver Blue
Bye Bye Blackbird
Sad Cafe
Ain't Misbehavin'
I'll Take Care of You
Banging My Head Against the Moon
Heartache Tonight
Little Victories
Best of My Love
You're Only Lonely
-encore-
I'll Be Here at Closing Time
[Personnel]
J.D. Souther - vocals, acoustic guitar
Chris Walters - grand piano, backing vocals
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